【試乗】ボルボEX30は「デザイン」「走り」「電費」のバランスに隙ナシ! 東京から京都までロングドライブで感じた「充実カーライフ」の予感
EVで東京から京都までドライブに出発!
今回は、ボルボの電気自動車「EX30」に試乗し、東京から京都までロングツーリングを兼ねて試乗をしてきました。 【画像】ボルボEX30のインテリアなどのディテールを見る(72枚) ボルボの電気自動車には、C40リチャージ、XC40リチャージ、そして今回試乗するEX30があります。EX30は、街なかの立体駐車場に対応するサイズの全長4235mm×全幅1835mm×全高1550mmで、ボルボ史上もっともコンパクトな電気自動車SUVということと、EV専用のプラットフォーム(SAE)を採用していることが大きな特徴となっています。 エクステリアは、電気自動車らしいグリルレスのフロントマスクにトールハンマーをモチーフとしたT字型のヘッドライトが印象的。これにより、実際のサイズよりも迫力のある大きなボディに感じました。試乗したカラーはクリスタルホワイト。ほかにクラウドブルー、オニキスブラックメタリック、モスイエロー、ヴェイパーグレーの全5色展開となっています。 インテリアを見てみると、縦型の大きなセンターディスプレイとシンプルな運転席まわりに目が留まりました。よくあるような物理スイッチはほとんどなく、すべてセンターディスプレイに集約されています。 このセンターディスプレイは、Google搭載でタッチ操作にも呼びかけにも対応してくれる優れもの。スピードメーターなどを表示するドライバーディスプレイとナビゲーションシステムがひとつに統合されているのもEX30のポイントともいえます。 さっそく乗り込むと、明るく優しい雰囲気の室内が好印象でした。 インテリアデザインは2種類あり、今回採用されていたのは「ミスト」というタイプ。夜明けの光に切り取られた朝霧の美しさをカラーやデザインで表現しています。ドア、ダッシュボード、シートなど、内装のいろいろな部分に再生可能な素材やリサイクル素材が使われていることにも驚きました。 ペットボトルやリサイクルと聞くと、チープなイメージをもつ方も多いと思いますが、車内はナチュラルで温かみがあり、優しく品のある空間となっていました。 シート表皮には、夏は涼しく冬には温かいという特徴を持ち、通気性がよく汚れにも強い「テイラード・ウール・ブレンド」が使われています。 EX30には電源(イグニッション)スイッチはなく、キーをもって乗り込めば、自動で電源がオンになるので、ハンドルの後ろ側に付いているシフトレバーを「D」にすることですぐに発進ができます。電源オフも同様に、キーをもって降りると自動でオフになります。手動で電源をオフにしたいときは、センターディスプレイで操作することも可能です。 走り出しはレスポンスがよく加速がスムーズ! 地面をしっかりキャッチしてくれる感覚もあり、乗り心地もいいです。ステアリングはスクエア型でもちやすく、切り替えしも自然にできて操作性に優れます。 ステアリングフィールは軽すぎず重すぎずちょうどいい感覚。重いと安定感に繋がりますが、長時間の運転の場合は疲れてしまうので、個人的にはこのくらいがGoodでした。 高速走行では、とくに合流や追い越しで加速が必要なときのパワーや瞬発力が際立ちます。 道路の繋ぎ目部分の跳ね返りやコーナーの揺り返しも気になることはなく、静かで穏やか。ひとつ注意ポイントをあげるならば、加速がスムーズな反面、EVなのでエンジンの音がないこともあり、想像よりスピードが出てしまうことです。 EX30は、フロント部分に大型のサウンドバーをまとめています。これがまた高音質で、運転中は音楽を聴きたい派なので流してみると音がクリアでした。さらにEX30には、「アンビエントテーマ」という車内のイルミネーションとサウンドが選べる機能が付いています。北欧の自然を感じさせる5種類のイルミネーションとサウンドが選べるので、音楽やラジオ以外の音を流して、気分を変えてドライブを楽しめます。 京都へ向かう途中に、今回は名古屋手前で休憩と充電をしました。電気自動車に乗る場合は、EV充電スポットを検索できるアプリを前もって入れておくと、各地の充電スポットの空き状況がわかるので、こうした運用もオススメです。 また、クルマ自体にもリマインダーが付いていて、充電残量が20%になると自動的にシステムが作動し、周辺の充電ステーションを検索してGoogleマップに表示してくれる嬉しい機能も備えています。 お昼ご飯は、名古屋近くなので味噌カツ定食を食べて自身もエネルギチャージ完了!