【毎日書評】成功し続ける人=ハイパフォーマーが幸せと成功をつかむためにやっている習慣
本書は、すごい人がすごいワケと、そうでない人が、自身の可能性を自ら妨げているワケについて書いたものだ。卓越した人、うまくいかない人、そして挑戦さえしない多くの人たちが、それぞれそうなっている理由を、明確かつ的確に示した。(「はじめに」より) 『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』(ブレンドン・バーチャード著、和田美樹 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の冒頭にはこうあります。著者は、次のレベルに行くことを恐れる多くの人たちと関わってきたという「ハイパフォーマーコーチ」。 これまでの人生で大きな成長を遂げてきたにもかかわらず、成功を持続させるための思考と行動の原理原則を定めることができなくて、絶えず恐れている人が多いというのです。 なぜ苦労を想像して怖気づくのか? 一方で、なぜ一部の人たちは、そんな認識を振り切って、さらなる高みを目指し、多くの人がうらやんだり、高嶺の花とするような、生き生きと満ち足りた人生と、長期にわたる豊かさを享受できるのだろうか?(「はじめに」より) つまり本書は、こうした現象を理解するために書かれたもの。注目すべきは、著者の長期にわたる研究と、パフォーマンスコーチングから得た洞察、そして世界中の“成果を出し続ける人々”に関するデータをまとめている点です。 これらを利用して、ハイパフォーマー──すなわち、長期的に、心身の幸せと、目に見える成功の両方を達成し続ける人──になるために必要なことを明らかにする。 その探究を進めるなかで、世に広まっている「成功」神話の真実を暴いていこう。(「はじめに」より) こうした目的に基づく本書の第1章「[成功し続ける人の習慣1]すべてを明確にする:目標設定」のなかから、「4つのビジョンを描く」をご紹介したいと思います。これは、自分の進むべき道を示す「ゴール志向」の明確化を行うためのアクションだそう。