【毎日書評】成功し続ける人=ハイパフォーマーが幸せと成功をつかむためにやっている習慣
自分自身
ハイパフォーマーたちは、「自分自身」「対人関係」「スキル」他者への「貢献」という各領域で“自分がどうしないのか、どうなりたいのか”を明確にしているのだといいます。そして著者は、これら4領域における展望を「4つのビジョン」と呼んでいるというのです。 ハイパフォーマーたちは、自分自身を知ってはいるが、それにとらわれてはいない。それよりも、今より強く、有能な人間になることに意識が向いている。この「内省」と「意図」の違いが、ハイパフォーマーの1つの特徴だ。(121ページより) したがって、なりたい自分をもっと意識すること、自分の現状の先にあるビジョンをもつこと。なりたい自分を思い描き、きょうからその自分になったつもりで振る舞うことが重要な意味を持つわけです。(121ページより)
対人関係
ハイパフォーマーたちは、他者とどう接するかについても明確な意思を持っているもの。彼らが成功し、リーダーシップを発揮しているのは、そもそも高い状況認識力と社会的知性を持っているからだということです。 いいかえれば、あらゆる大事な局面で、「自分がどうあるべきか」「他者とどのように接するべきか」を心得ているということ。なお、自分がそういったことを実践できているかを確認するために、次の項目をチェックしてみることを勧めています。 ・直近の会議に出る前に、参加者の一人ひとりとどう接しようか考えたか? ・直近の電話をする前に、その相手に対しどんな口調で話そうか考えたか? ・最近パートナーや友達と出かけたとき、どのくらいの熱量で場を盛り上げようか、計画したか? (127ページより) こうした自問は、自分の内面を見つめ、自分がどの程度はっきりした意志をもって物事に臨んでいるかを測るのに役立つセルフチェック項目となるようです。(127ページより)
スキル
また著者によれば、ハイパフォーマーたちは、自分が将来成功するために「いま身につけるべきスキル」をとても明確に認識しているのだといいます。また、そういう人たちには、より多くの時間を学びの時間として確保しているという傾向もあるといいます。 そして、ハイパフォーマーの学習の最大の特徴は、私がPFI(Primary Field of Interest)と呼ぶ、主な関心分野に的を絞って取り組んでいる点だ。 彼らは、やみくもにいろいろなことを習っているわけではなく、自分が情熱を持っている関心事にポイントを絞り、その領域でのスキルの習得のために活動や日課を設定している。 たとえば音楽好きなら、学びたいジャンルを専門に勉強しているのだ。つまり彼らのFPIは「ピンポイント」なのである。(133ページより) いいかえれば、自分が情熱を向けるべきことがはっきりとわかっているということ。つまりハイパフォーマーは、学習にも習い事にも、ゼネラリストではなくスペシャリストとして取り組んでいるわけです。(132ページより)