認知症の犬と介護猫、下半身不随の猫...ひとつ屋根の下、支え合って生きる
らいとみんな
2022年の春にくぅはしののいる空へ旅立っていった。14歳を過ぎたらいは今、古参として猫たちの中心にいる。次々とやってくる預かり子猫や保護猫たちの譲渡までの遊び相手を引き受ける。子猫たちにとっては、らいおじちゃんなのか、らい兄ちゃんなのか、大好きな存在であることは確かだ。 いちくんも3歳となった。生まれたときから猫たちに囲まれているので、猫が大好き。猫はきょうだい。らいとはいいコンビで、いつも語らい、チュッやハグを交わす。今のところは、らいの弟分だが、すぐに頼もしいお兄ちゃんになることだろう。 大好きだからそばにいるよ。大好きだから何かしてあげたい。打算もてらいもなく、「大好き」を伝え合い、やさしさをバトンタッチしていく動物たちと幼子。ひとつ屋根の下、その輪のなかにいることが晴さんのしあわせだ。
佐竹茉莉子