「事業者だけで公共交通維持は難しい」、赤字山積のJR四国 待ったなしのローカル線議論、新旧社長を直撃
▽事業者の限界 ―新社長に四之宮氏を指名しました。 「2025年度には新しい経営計画を立てなければいけません。それを誰がするのかと考えた場合、新しい社長が策定した方が良いと考えました。施策の効果もあり、業績は回復傾向にあります。明るい兆しが見えてきて、今が社長交代の時期として適切だと考えました」 ―西牧さんは自治体との議論が進まなかったことは「心残りだ」と話していました。 「存廃の議論ではなく、まずはどんな場所で、どのようなメンバーで話し合うかの協議をしたいと思っていました。ただ、なかなか理解してもらいづらいところがあった」 「鉄道だけではなく、路線バスは減便、タクシーも減っています。事業者だけが頑張って維持していくのは本当に難しい時代になっています。公共交通を今後、どう維持していくのは社会で考えていかないといけません」 四之宮 和幸氏(しのみや・かずゆき)京都大大学院修了。1989年JR四国入社。愛媛県西条市出身。趣味は大学時代に始めたテニス。
西牧 世博氏(にしまき・つぐひろ)大阪大大学院修了。1981年旧国鉄(現JR)入社。岡山県浅口市出身。新幹線を造りたくて入社を決めた。