人手不足、賃金上昇、労働時間の減少……人口減少が進む日本で「これから起こること」を示した新書が初登場1位[新書ベストセラー]
10月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』が獲得した。 第2位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。第3位は『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード』となった。 1位に初登場の『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』はリクルートワークス研究所のアナリストで高齢者の就労問題やマクロ経済分析の専門家・坂本貴志さんが、人口減少局面に突入した日本経済の将来の姿を示した一冊。労働市場の分析や大企業・中小企業へのインタビューをもとに近年に日本経済で起きている構造変化を解説。具体的な事例をあげつつ、日本経済の先行きを予測している。人手不足、賃金上昇、労働時間の減少、需要の変化など10の大きな変化を解説し、これから起こる8つの未来予測を提示している。データに基づいた予測は悲観的なばかりでも、楽観的なばかりでもなく、日本社会がやるべきことを果たしていけば大いに希望の持てる社会であるということを示している。 1位『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』坂本貴志[著](講談社) 人手が足りない! 個人と企業はどう生きるか? 人口減少経済は一体どこへ向かうのか? なぜ給料は上がり始めたのか、経済低迷の意外な主因、人件費高騰がインフレを引き起こす、人手不足の最先端をゆく地方の実態、年間労働時間200時間減のワケ、医療・介護が最大の産業になる日、労働参加率は主要国で最高水準に、「失われた30年」からの大転換……10万部突破ベストセラー『ほんとうの定年後』著者がデータと取材で明らかにする、先が見えない今こそ知りたい「10の大変化」と「8つの未来予測」――。(講談社ウェブサイトより)
2位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社) 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)