【アルテミスS展望】期待のブラウンラチェットが出世レースに挑戦 兄はフォーエバーヤング
「アルテミスS・G3」(26日、東京) 12年に新設。過去の勝ち馬には16年リスグラシュー、17年ラッキーライラック、20年ソダシ、23年チェルヴィニアなど、のちの名牝がズラリと並ぶ出世レース。2着からも22年のリバティアイランドなど3頭がG1馬になっているように、注目の一戦だ。なお、未勝利組が5勝をマークしており、実績重視ではない。 出世レースの主役は、異父兄にダート重賞5勝馬フォーエバーヤングを持つブラウンラチェット。新馬戦は3番手から抜け出す正攻法の競馬で快勝した。1週前追い切りは、美浦Wの3頭併せ馬で最先着。実戦を使って状態はさらに上がっている。兄とはタイプは違うが、妹も連勝街道を突き進む。 初戦で非凡な瞬発力を見せつけたミリオンローズ。ゴール前の鋭い脚は能力を感じさせた。前走のクローバー賞は勝ち馬の決め手に屈して2着も、牝馬クラシックを目指せる好素材。デビューVの舞台で、能力全開といく。 デビュー戦は評判馬ダノンフェアレディの2着に敗れたショウナンザナドゥだが、2戦目の未勝利戦では2番手から楽々抜け出して5馬身差の圧勝劇を披露した。半姉は16年ファンタジーS覇者ミスエルテ、今年のフラワーCを勝ったミアネーロと将来性の高さは折り紙つき。いきなりの重賞挑戦でも通用しそうな雰囲気だ。 新潟マイルの新馬戦を勝ち上がったマイエレメントは3月に新規開業した福永厩舎初の新馬勝ち馬。陣営の期待は大きい。インパクト大の内容で新馬戦を完勝したカムニャックも距離短縮に対応できれば、重賞でも通用する。