あなたの町にはある?ナゾ多き伝統行事「亥の子」は愛媛が聖地だった!?その知られざる歴史
こちら、別府町には元々「亥の子行事」はありませんでしたが、住宅開発で地区内に子どもが増え始めた19年前、当時の分館長の発案で始めたそうです。 当時の分館長 森棟保彦さん: 「北条の亥の子歌を教えてもらって始めました。子どもたちが喜ぶような地域に 思い出になるようなことがしたいなと考えたんですけど」
スーパーの店員: 「ありがとうございました!」 子どもたち: 「お菓子いっぱいもらったよ!」 「やったー!」 行事の世話をする保護者・網矢亮さん: 「子どもたちの笑顔を見て、子どもたちに逆に元気をもらってます。(亥の子が)後世に残っていってもらえたら嬉しいですね」
亥の子を入れてもらった住民: 「最後の『この家繁盛せい』いうん私気に入っとんです。縁起物ですからね、毎年入れております」 松山市の南部、荏原地区ご出身のお母さんも、亥の子をやっていたそうで… 女性: 「私ら小さい時はワラで一人ひとりが『おいのこさん祝いましょ』と。十でとうとうおさめた!いうてね、もうええ歌だったんですよ」
衣装も歌も地域で異なり 個性的なスタイルに
今月9日、宇和島市吉田町の鶴間地区に伺うと…やってます!亥の子!こちらでも、石を地面に打ち付けるスタイルですが、地区を練り歩くのは、昼間。 そして… Q.重くない? 女の子: 「重くない」 子どもたち、背中に色とりどりのタスキを何本もくくりつけています。
歌を聞いてみると…? 「♪いのこの のりは…」 「♪おやどのかみさま ごめんなさい!」 鶴間地区に5種類ある‟亥の子うた”。神社やお寺など、場所ごとに歌い分けているそうです。 女の子: 「いたち わらうな ほねかます おもしろや」 合いの手に合わせて1人1節を歌うソロパートも。
小学1年生 友岡綺衣さん: 「♪だんなだいこく かみさんえびす できたこどもはふくのかみ おもしろや」 子どもたち: 「覚えてくるしかない」 Q.大変じゃなかった? 「いや、あんまり。簡単だった」 歌や衣装など地域によってスタイルが違うのも、亥の子の見どころです。 大本さん: 「例えば北条に行くと、その年に 生まれた子どもがいるおうちでのぼりを立てたり、宇和島市の津島町では子どもがいなくなったので大人がやり始めると。ご高齢の方がやり始めて、おやじ亥の子組っていうのを作って今でもやってるところがあります。物事を活字とか映像とかそういったもので得ていく世の中じゃなく、地域の中のコミュニケーションで知恵、知識、技術を獲得していくという教育的側面でも価値があるのかなって」