最新版「SOLIDWORKS 2025」とともに、パワーユーザー向け新パッケージも発表
ダッソー・システムズは2024年10月30日、3D設計/エンジニアリングソリューション「SOLIDWORKS」の最新バージョン「SOLIDWORKS 2025」に関する記者説明会を開催。SOLIDWORKS 2025に搭載される主な新機能の紹介の他、新たなパッケージ「SOLIDWORKS Ultimate」について発表した。 「SOLIDWORKS Ultimate」は、従来の「SOLIDWORKS Premium」と「3DEXPERIENCE Works」ポートフォリオが提供するロール(製品)をセットにしたパッケージとなっている
ユーザーの声を反映し着実に進化を遂げる「SOLIDWORKS」
SOLIDWORKSは「Windows 95」が登場した1995年に販売を開始し、今回登場するSOLIDWORKS 2025の発表で30年目を迎える。販売開始以来、SOLIDWORKSはユーザーからの要望に耳を傾け、多くの機能拡充を果たすとともに、2020年にはダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」とシームレスに接続し、その恩恵をSOLIDWORKSユーザーにもたらす「3DEXPERIENCE Works」ポートフォリオを発表するなど進化を遂げてきた。ダッソー・システムズ SOLIDWORKS/3DEXPERIENCE Works営業技術部 部長の赤代政宏氏は「1995年に販売を開始して以来、SOLIDWORKSは毎年バージョンアップしてきたが、各バージョンで実装される機能強化の90%以上がユーザーからの要望を反映したものだ」と説明する。 新バージョンとなるSOLIDWORKS 2025も同様の思想に基づき、ユーザーの声を反映した多くの機能強化、機能改善がなされており、次の5つのメリットをもたらすという。 1. 最新テクノロジーによる操作性の向上 2. 設計プロセスの効率化、作業の簡素化 3. 優れたパフォーマンスによる作業効率の向上 4. 旧バージョンとの互換性確保によるパートナーとの共同作業の実現 5. クラウドを活用した安全かつ低コストでの設計データ管理とコラボレーションの実現 例えば、毎年改善を続けているパフォーマンスに関して、最新のSOLIDWORKS 2025のプレビュー版(PR1)と2世代前の「SOLIDWORKS 2023 SP3」を比較してみると、30%程度のパフォーマンス改善が図れるという(注1)。さらに、旧バージョンとの互換性については、前回の「SOLIDWORKS 2024」から下位バージョン形式でのファイル保存(2世代前までサポート)が可能となっており、SOLIDWORKS 2025では、SOLIDWORKS 2024形式とSOLIDWORKS 2023形式でのファイル保存に対応している。 注1:同社調べ。同一のマシン環境で複数項目にわたる同じ作業を行って、作業時間を比較した結果(詳細は下図)。