アプローチが厄介になるこの時期の中途半端な薄芝ライ。ベテランシングルが考える対策とは?【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「微妙なライのアプローチ」がテーマです。
これからの季節、微妙なライ対策が大切
秋のベストシーズンもたけなわといったところでしょうか。ただゴルフコースのコンディションは徐々に冬に近づいています。 ついこの間まで緑一色に彩られていたフェアウェイやラフの芝も、気がつけば茶色の部分が目につくようになって来ました。 夏と違って芝も元気が無くなり、ボールのライにも微妙な違いが出て来ます。例えば、セカンドショットでグリーンを外したものの、カラーに近い浅いラフ。ピンまでは上りでラインがややこしいわけでもない。 こんな状況なら、「まあ、これならパーは拾えるかも、上手くいけばチップインだって」などとかなり楽観的に思う方も多いでしょう。 これが、ボールに近づいてみると、少し枯れ始め、まばらになった薄い芝でボールはやや沈み気味・・・。 こうなると状況は一変し、かなりシビアになってきます。そう、夏の間はほとんど出合うことのなかった薄芝ライと久々の対面というわけです。 「う、こういう時、どうやって打つんだっけ?」うろたえるのも無理はありません。途端にあの嫌な「ザックリ」のイメージが蘇る人もいるでしょう。 そう、真冬と違って完全に枯れた訳ではない、中途半端な薄芝ライ、かと言って、転がし戦法するにはまだ芝の抵抗が強い・・・。 この時期の芝は実はとても厄介なのです。 こんな時期に私が実行するのは、「基本の30ヤードアプローチ練習」です。 これから寒くなりコンディションが厳しくなっていく時期。自ずとグリーンを外す事も多くなり、ショートゲームの重要性が増していきます。 このタイミングで基本的な動作を確かめ、アプローチショットの精度を高めておきたいのです。 具体的なキーワードとしては、 1、手先に頼らず、体幹重視。 2、テークバックをしっかりとる。 3、ボールと身体、スタンスの位置関係を再確認。 4、ボールをヒットするより運ぶイメージ。 5、インパクトは点ではなくゾーンで。 6、弾道の高さを揃える。 などなど。どれもよく言われているような基本的なポイントだと思いますが、ライの悪さ+身体も縮こまってくるこれからの時期。30ヤードでもしっかり肩や股関節を動かすイメージを持つ事で、少々の悪いライでも打点がブレず、影響が少なく済むのです。 またしっかりテークバックを取り、ヘッドを走らせることもライの影響を減らす事に繋がります。 微妙なライが多くなるこれからの季節、小手先のテクニックに頼る前に、基本に立ち返って、30ヤードショットをブラッシュアップ。これで寒い季節を乗り切ってもらえたらと思います。
ゴルファー応援隊長・マツケン