経営者が今年の漢字に込めた思いは 万博開幕、戦後80年、事業拡大への期待も
新年互礼会の参加者に聞いた今年を表す漢字では、大阪・関西万博が開催される意義を込めた字が多かった。大阪メトロの河井英明社長は「万博開幕、新駅開業、未来の扉を開く」を込めて「開」とした。オリックスの高橋豊典グループ関西代表は「翔」を掲げた。「万博が開催される年で、大阪・関西が日本、アジアの起点になる飛翔(ひしょう)の年に」と語った。 【一覧でみる】財界首脳、企業トップが選んだ今年の漢字 戦後80年、阪神大震災から30年などの節目を強調した経営者も。京阪ホールディングスの加藤好文会長は区切りの年からスタートを切るとの思いで「新」とした。関西経済同友会の永井靖二代表幹事は「元」。「日本、関西が元気になる年に」と期待した。 事業拡大を字に込める例もあり、JR西日本の長谷川一明社長は「新型コロナウイルス禍から脱し新たな経営ステージに入った」として「転」。ロイヤルホテルの植田文一社長は「時代に合わせ変化しつつ創業精神を守る」と「変」を挙げた。 思いやりを強調する声もあった。関西経済連合会の松本正義会長は「幸」。「今の世は幸せが少ない。困った人に手を差し伸べるべきだ」と語った。大和ハウス工業の芳井敬一社長は「心」で、「行動、言葉に真心が込められているかを問いつつ事業を進める」とした。