ロシア、制裁回避のため暗号資産の活用を試験へ
西側諸国も「新たな一手」か
ミニャーノ氏はCoinDeskに対し、ロシアが制裁をうまく回避すれば「より積極的な執行措置や新たな形の制裁が促される可能性がある」と語った。 こうした増大する脅威の1つが二次制裁だ。 先月、法案が可決された後、ナビウリナ氏はロイター通信(Reuters)に対し、「二次制裁のリスクは高まっている。輸入の支払いが困難になり、さまざまな商品に影響する」と語った。 「暗号資産は従来の金融システムの外で存在し、移動することが可能かもしれないが、その活動は追跡可能であり、西側諸国の政府は新しい革新的な方法で取引を追跡し、調査することができる」とブロックチェーン分析会社TRM Labsの欧州中東アジア担当上級政策顧問イザベラ・チェイス(Isabella Chase)氏は述べた。
流動性の問題
今回の法律の意図とは反して、暗号資産を通じて外国の者が関りを持つかどうかは疑わしいと専門家は見ている。 ケネディ氏はまた、暗号資産市場には「暗号資産の価格を暴落させたり、ブロックチェーン監視者の注目を集めたりすることなく」そのような脱税を「大規模に」サポートするだけの流動性がなく、そのような脱税は「他の形態のマネーロンダリングのように見える」と示唆している。つまり、少量の暗号資産が「徐々にキャッシュアウトポイントに移動される」ということだ。 ミニャーノ氏は、この問題でロシアは「さらなる取り組み」を求められるかもしれないと述べた。ロシアは暗号資産建ての取引に参加するために「相手方に経済的または政治的なインセンティブ」を提供する必要があるかもしれないと同氏は語った。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Russia Is About to Try Using Crypto to Get Around Sanctions
CoinDesk Japan 編集部