インパクト十分、頭が「アフロ」の仏像フィギュアが誕生した理由とは
「五劫思惟阿弥陀」の「五劫」とは、諸説あるものの21億6000万年という「気の遠くなる長い時間」を指し、「思惟」は「考える」という意味を持つ。アフロのごとく頭部を分厚く覆う髪は、それほどの長い間、理想の極楽浄土を考え続けてきた、という意味を表している。 ゆっくりと“アフロ仏”を眺めていると、おだやかに閉じられた目と、ゆるやかな丸みを帯びた頬(ほほ)からは、柔和な印象が伝わってくる。 松川さんは「すばらしい仏像が日本にはたくさん残っています。時代によって造形が違いますし、角度によって見え方が違うなど、奥深くていろいろな楽しみ方があります。しかし、何といっても歴史的な面を感じさせるところが魅力でしょうか」と話していた。 (取材・文:具志堅浩二)