イチロー氏（AP）

　マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（51）が、5日放送のBS－TBS特番「イチローVS松井秀喜～今だから話せる本音対談～」（後7・00）に出演し、高校球児たちの大リーグ挑戦について私見を語った。 　1学年違いで、ともに日米球界を沸かせた、ヤンキースGM特別アドバイザー松井秀喜氏（50）と、レジェンド同士の対談。昨年9月に収録された。 　イチロー氏、松井氏はともに、日本球界で足跡を残してから大リーグに挑戦したが、最近は高校卒業後の進路として大リーグ挑戦を希望したり、実際に渡米するケースもある。 　イチロー氏は「やりたいんだったらやったらいいんじゃない？」と、歓迎の意向を示した。「僕らの時代と違うのは、高校生がメジャーリーガーになるという夢はなかった。まずプロ野球。今の選手たちはメジャーリーグが凄く近くなっているから、いきなりMLBというのが結構、出てくる」と、時代背景の違いも指摘した。 　言葉に出すことによって、意識も高まるという。「そう言っていると、近くなるからいいことだと思う。世界を目指している人は、明確に見えている人って、そこに近づいて行くと思うから、いいと思う」と続けた。 　イチロー氏自身は当初、大リーグ挑戦という選択肢はなく、日本でプレーしているうちにその気持ちが芽生えていったという。「僕なんかMLBなんか考えたことがなかった。NPBでやっていた結果、次に同じ競技で凄いところがあるならやってみたいと思いが出てきただけのことであって」と明かし、「今の選手たちの方が、ずっとずっと志が高いと言えるよね」と感心していた。