【解説】どうなるパドレスお家騒動 過去にはオリオールズが球団売却経て復活 ド軍とのライバル関係は…
【解説】 ピーター・サイドラーさんは、ドジャースを一族経営したウォルター・オマリーの孫として知られる。12年に叔父のピーター・オマリー氏らとパ軍買収に成功し、20年11月に筆頭オーナーとなると、巨額の資金を投入して大型補強を敢行。ダルビッシュの獲得や契約延長にも尽力し、チームも強豪チームへ成長した。 【写真あり】身長168cmの近藤夏子アナ、佐々木朗希との2ショットが反響「身長差がお似合い」「美男美女」 一方で23年に両リーグ3位の総年俸2億5700万ドル(約403億円)だったチームは、彼の死後の24年は1億6600万ドル(約260億円)に総年俸を削減。後継の兄弟たちの緊縮財政への転換が透けて見えていた。 つい数年前、お家騒動で揺れたのがオリオールズだ。経営に熱心だったピーター・アンジェロス・オーナーが引退。18年から息子2人であるジョンとルイスの両氏が実権を握ったが、チームの補強にお金を使う気はさらさらなかった。加えてジョン氏が遺産や家族の資産を握ろうとし、22年6月にルイス氏に訴えられた。23年1月の和解まで半年以上を要し、それ以前からもめており球団の将来的なビジョンを基にした補強は全く行われなかった。18~23年オフまでFA選手との複数年契約は一度もなく、23年開幕時の年俸総額は30球団中29番目。その後、24年3月の球団売却に至る。 オ軍は若手選手の台頭と新オーナーの熱意で強豪に変身したが、パ軍はどうなるか。昨年、全米のファンを熱狂させたド軍とのライバル関係を、冷ますことがないことを願う。 (奥田秀樹通信員)