【ラグビー】アルゼンチン“ロス・プーマス”がニュージーランドを撃破!ウェリントンで史上3度目の勝利。
「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」第1戦、ニュージーランド代表“オールブラックス”とアルゼンチン代表“ロス・プーマス”が8月10日にスカイ・スタジアム(ウェリントン)で対戦し、ロス・プーマスが38-30で勝利した。 ロス・プーマスは2022年8月27日のオレンジセオリー・スタジアム(クライストチャーチ)での対戦以来、オールブラックスから3度目の勝利を挙げた。 最初にスコアが動いたのは前半12分。アルゼンチンのラインアウトでのオフサイドから、ショットを選択したNZのSOダミアン・マッケンジーがPGを沈め、3点を先取した。 直後の15分、NZの自陣22mライン上からSOマッケンジーがキックで裏に抜け、パスを受けたFBボーデン・バレットがゴールライン前にキックパス、走り込んだ初先発のLOサム・ダリーが代表初トライを奪った。SOマッケンジーがコンバージョンも成功させ、スコアを10-0とした。 アルゼンチンも反撃する。23分にキャプテンのFLパブロ・マテーラからパスを受けたCTBサンティアゴ・チョコバレスがラインブレイクし、ラストパスがCTBルシオ・シンティにつながり、右サイドにトライを決めた。コンバージョンは外れるも5点を返した。 27分にNZのSOマッケンジー、31分にアルゼンチンのSOサンティアゴ・カレーラスがPGを決めた後、前半35分にゴール前で7フェーズを重ねたNZのCTBアントン・レイナートブラウンが身体をターンさせてラインブレイクしトライ。コンバージョンも決まり、リードを12点に広げた。 その後、NZが自陣から蹴ったハイパントを後ろに弾くも収められなかったミスを突き、37分にアルゼンチンのWTBマテオ・カレーラスがトライ。コンバージョンも決まり、前半は20-15のスコアでNZが5点リードで折り返した。 後半3分、アルゼンチンはゴール前右サイドのラインアウトのチャンスで、手前に投げ込み相手の虚をつきLOフランコ・モリーナがトライ。コンバージョンも決まり、7点を追加したアルゼンチンが逆転し、スコアを22-20とした。 その後7分にNZ、10分にアルゼンチンがPGを決めて再びアルゼンチンが2点リードする。 後半12分、ゴールライン前でアドバンテージが出る中、ブラインドから走り込んだWTBマーク・テレアのトライとコンバージョンでNZが7点を追加し、再逆転で5点のリードを奪った。その後アルゼンチンが16分にPGで3点を追加し、28-30で2点差を追う。 後半27分にはNZのパスが乱れ、キャリーバックによる5mスクラムのチャンスを与えてしまう。このスクラムを起点に、後半29分に39歳のHOアグスティン・クレービイがトライを奪った。コンバージョンも沈めてアルゼンチンが5点リードの35-30とする。 自国で負けられないNZだがその後は得点を奪えず、39分にアルゼンチンのPGを許してリードを8点に広げられたことで試合の勝敗は決した。 最終スコアは38-30、アルゼンチンがウェリントンの地でNZを相手に史上3度目の勝利を手にした。 勝利したロス・プーマスは勝ち点4を獲得した。一方、オールブラックスは自国での試合で勝ち点を重ねることはできなかった。 両チームの第2戦は8月17日にオークランドのイーデンパークでおこなわれる。スコット・ロバートソンHC就任後、初黒星となったオールブラックス。49戦無敗の記録を継続しているイーデンパークではリベンジなるか。