【レビュー】歩行強化デバイス「ムーンウォーカーズ・エアロ」 価格に見合う価値はあるか?
昨年、この製品のプロトタイプが発表された際に記事を読んでから、私はShift Robotics(シフト・ロボティクス)社の「Moonwalkers Aero(ムーンウォーカーズ・エアロ)」を試用する機会をとても楽しみにしていた。 【画像】靴に取り付けるだけでOK。歩行強化デバイス「ムーンウォーカーズ・エアロ」 この製品は、現代的でハイテクなストラップ式のローラースケートのようなものだと考えてほしい。1960年代に流行した、靴に取り付けて小ささな金具で固定しなければならない旧式のローラースケートみたいに見える。しかし、これはスケートするためのものではない。どんな靴でも電子仕掛けの履物に変えてしまう装置だ。電源を入れて、足を踏み出すと、最大2.5倍もパワフルに歩を進めることができるようになる。少なくとも理想的な世界では。 試用のために受け取った1足分のムーンウォーカーズ・エアロは、とても簡単に私の靴にしっかりと取り付けることができた。起動も簡単、片方ずつ、かかと部分にある電源ボタンを押すだけだ。 製品に付属する取り扱い説明書には、ムーンウォーカーズ・エアロをトレーニングモードとシフトモードに切り替える方法が記載されている。トレーニングモードに設定すると低速で作動する。シフトモードは単にフルスピードで操作できるモードのことだ。ロックモードを解除するためには片方のかかとを持ち上げてひねるように回す必要がある。左側のかかとを持ち上げて反時計回りにひねるとトレーニングモードになり、右側のかかとを時計回りにひねると性能をフルに使えるようなる。ムーンウォーカーズ・エアロの横に備わるランプの色で、どのモードになっているかがわかる。 まずはトレーニングモードに設定し、カーペットの上で試してみた。ただし、ムーンウォーカーズ・エアロは片側で約2kgほどの重量がある。率直に言ってもこれは少々重い。足に何かが付いていることを確かに意識させられるくらいには煩わしい。顔面を地面に叩きつけたくなかったので、カーペットの上で慣れようとしたのだが、数分後には性能をフルに発揮させられるモードにしても大丈夫だと思えるくらいに慣れた。そこで外に持ち出して道路上で試してみることにした。