天国の名将に届けたかった… 長崎総科大付、白星まであと一歩の惜敗【全国高校サッカー】
◆全国高校サッカー1回戦 長崎総合科学大付1―2正智深谷(29日、NACK5) 今回も天国にいる恩師に白星を贈ることはできなかった。前半37分に先制点を許した長崎総科大付。前半終了間際に同点に追いつく粘りを見せたが、後半13分に再び失点するとその後の勢いは止まり、涙をのんだ。 ■「自前で建てたんすごすぎる」長崎新スタにサポーター驚がく「かっこよすぎるぞ…唖然」【写真複数】 「前半に追いつき、力をつけたことを証明したが、後半はうちの甘さが出てしまった」と定方監督。ハーフタイムに「点を取らないと勝てない。後半はゴールネットを揺らすまでシュートを打て」と指示したが、セカンドボールを奪われるケースが多く、後半のシュートはわずか3本だった。 チームを育てた名将の小嶺忠敏前監督が2022年1月に他界。2大会ぶり出場した前回大会は初戦敗退。今回こそ白星を、と臨んでいた。 前監督にスカウトされて入学した最後の世代の3年生。選手権で1勝もできなかった宇土主将は「勝負は一瞬で決まってしまう。2年生にはこの大会で勝つために日々の練習から一つ一つにこだわってほしい。この借りを次回で返してほしい」と後輩に雪辱を託した。