猪口邦子議員の自宅全焼…遺体は夫と長女 マンション火災“避難経路の盲点”「命を守る避難行動」をシミュレーション
走らない・息が上がらない無理のない低い姿勢で
安全な避難のために、事前に知っておきたいのが「煙」への対策。取材した横浜市民防災センターは、火災の煙を体験できる施設だ。 横浜市民防災センター担当係長・消防指令 太田成紀氏: 煙で怖いのは、まず熱による気道熱傷。もう一つは一酸化炭素中毒です。この二つは特に煙で亡くなる場合のパターンとしては多い。 まずは番組スタッフが避難行動を取り、太田氏に見てもらった。 太田氏: 今のは、姿勢がちょっと高すぎるのと、走っちゃってます。必ず走らないことです。 早く避難したいからといって、火災による煙の中を走るのは危険だという。そのワケは…。 太田氏: 走ってしまうと息が上がってしまうので、より熱い空気や有害な空気・ガスを吸ってしまうことになりますので、極力呼吸を上げずに落ち着いて避難していくことが大事です。 火災の煙は上へ上へと拡散する。これを吸い込むと気道をやけどし呼吸できなくなる場合や、一酸化炭素中毒で命を落とすこともある。とにかく煙を吸わないことを第一に、走らず、服で口を抑える。ハンカチや、タオルがあれば、ぬらして口をふさぐとより良いという。 太田氏: 極力低い姿勢、低い姿勢で。オーソドックスに説明すると、壁伝えで(避難する)。迷子にならないようにとかそういう意味もあります。(煙で前が)見えなくなると不安になるんですよ。 煙で視界が悪いため、壁伝いで避難。火元から遠くへ離れていくことが理想だというが、そのために大切なことが…。 太田氏: 皆さん火事だと言っているお声を聞きながらですね、ベランダから下の階をのぞいていただくと。近所の方々とも情報共有し合いながら落ち着いて行動できるように、日頃から連携が取れるような関係性を築くのも一つの手だと思います。 (「Mr.サンデー」12月1日放送より)
Mr.サンデー