「お弁当の味は1.5倍濃いめでいい」 モデル・亜希さんが“食べない子"を持つ親御さんへアドバイス!
お弁当の味付けは1.5倍濃いめでいい
小竹:亜希さんは、お弁当作りで調理よりも詰める作業が好きだそうですね? 亜希:そうなんです。詰めるときのワクワクがずっと続いていますね。 小竹:いつもギュウギュウに詰まっていますが、あれは昔からですか? 亜希:お弁当箱を開けたときにずれているのが嫌なんです。目でも楽しんでほしいというか。ロケ弁とかでお新香のスペースに「え?これだけ?」みたいなときがあるじゃないですか。もう少しボリュームがあったら全く見え方が違うのになって思っちゃうんです。 小竹:3段弁当とかではなくて、1つにグッと詰める感じのほうがいい? 亜希:おかずだけだと意外と詰めづらいんです。小さくて可愛い女の子のお弁当だったらいいのですが、大きいお弁当でおかずだけってなかなか詰まらないんです。ご飯が足りない場合にはおにぎりにすることもあります。
小竹:ご飯は1合ですよね? 亜希:そうです。でも、2人いたときはすごかったですよ。1日通すと全部で8合。朝5合です。 小竹:うちは女の子2人なので、朝2合、夜2合です。お弁当のご飯は大体150gです。 亜希:私も食の仕事をしているので、「食が細いのですが、どうしたら食べられるようになりますか?」ってよく質問をされるんです。冗談交じりに8合などと言っていますが、そういうことを聞いてストレスに感じる人もいると聞いたこともあります。 小竹:うんうん。 亜希:でも、食べるということに対して、人それぞれのレベルなどがあるから、8合がいいとか、そういうことでは全くない。それぞれ工夫しながらやっていくことが大事ですよね。 小竹:そうですね。 亜希:あと、好き嫌いについてもよく質問されますが、好き嫌いに関しては「100年早いよ」って言っちゃうタイプです。古い人間なので(笑)。自分で稼いでから好き嫌いをしろと思っちゃう。だから、「出されたものは感謝を込めて米1粒残さず食べる」ということは言い続けてきましたね。 小竹:クックパッドのユーザーさんからも、「子どもがスポーツをしているからたくさん食べてほしいけどなかなか食べてくれない」という声はよく聞きます。そういうときに工夫していたおかずとかはありますか? 亜希:私が必ず言うのは、お弁当は1.5倍濃いめでいいということ。冷えたものを食べるので、味が薄いとご飯が進まないですから。あと、昆布や梅干など、おかずがなくてもご飯に一度いける状況を必ず作るようにもしています。 小竹:なるほど。 亜希:冷たいご飯だけを食べるのはなかなか難しいと思うので、ちょっと味を濃いめにしてみませんかと言うと、確かにうちのは薄いかもという人も多いんですよ。 小竹:私も亜希さんの本に出ている「ソースカツ弁当」を作ったら、初めて子どもに「ご飯が足りない」と言われたんです。 亜希:“タレマジック”もあるんですよ(笑)。私は小さい頃に焼肉に行けなかったのですが、焼肉のタレは家に必ずあったんです。だから、ご飯に焼肉のタレをかけて目をつぶって食べて、焼肉気分を味わうことをやっていました。