大阪府内の五輪パブリックビューイング中止へ 吉村知事「五輪をお祭り騒ぎにしないことを目指すべき」
「府下全域においてパブリックビューイングは行われない」
大阪府の吉村洋文知事は23日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、大阪府内でのパブリックビューイングやコミュニティライブサイトを予定している府内の市町村に対して、中止の要請を行うと発表した。吉村知事は会見で「(府内各市町村に)本日付けで発送いたします。おそらく府下全域において、公共のパブリックビューイングは行われないということになるかと思います」と述べた。 【中継録画】「五輪をお祭り騒ぎにしない。テレビを観て、静かに応援して」大阪府・吉村知事(2021年6月23日)
5者共同ステートメントの決定受け中止の要請を判断
会見によると、今月21日に東京オリンピック・パラリンピックの観客上限方針などを話し合う大会組織委員会、政府、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)の5者共同ステートメントで「パブリックビューイング、ライブサイトについては中止または規模の縮小の方向で検討を行うべし」という決定が行われたことを受け、大阪府内でパブリックビューイングやコミュニティライブサイトを予定している市町村に対しては中止の要請をすることを決定したという。
2市でパブリックビューイングを検討していた
吉村知事の発表によると、大阪府内では2市でパブリックビューイング、5市でコミュニティライブサイトを検討していたという。 吉村知事は「21日に大阪府としても中止を要請すべきと判断しました。本日付けで発送いたします。おそらく府下全域において、公共のPV(パブリックビューイング)は行われないということになるかと思います」と発表した。
知事「僕自身が心配しているのが日本全体がお祭り騒ぎになること」
吉村知事は今回の判断について「やはりオリンピックをできるだけお祭り騒ぎにしないということを目指していくべきだと思っています。僕自身が心配しているのが日本全体がお祭り騒ぎになること。いたるところで『日本』『日本』と言いながら路上で宴会が行われるとかそういった状況になると、おそらく感染対策が十分取られないことになるので、感染が急拡大する可能性が極めて高くなると思います」と述べた。
府域においては大都市だということを含めて中止を要請
そして「まさにパブリックビューイングなどはそこにつながってきますから。もともとは僕も中止すべきという考えでした。今回は時間のある中で共同ステートメントが正式に出されましたから、規模縮小の方向性で検討という選択肢もあるんですが、府域においては大都市だということを含めて中止を要請する判断をしたということです」と続けた。