大阪・関西万博タイプAパビリオン、全て着工 47カ国目のマルタも
2025年大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は9日、参加国が自前で建てる「タイプA」パビリオンについて、全47カ国が着工したと発表した。関係者によると、地中海の島国であるマルタが唯一未着工だったが、同日に着工した。 【写真】最後の建設スポットとなったマルタ館の敷地(中央)=2024年12月9日午前10時15分、大阪市此花区、朝日放送テレビヘリから、小杉豊和撮影 タイプAをめぐっては、昨夏に建設の遅れが表面化。当初60カ国が予定していたが、協会がかわりに簡易型を建てて引き渡す「タイプX」への移行を促すなどして対応し、最終的に47カ国となっていた。 ただ、協会はこれまで、ガイドラインで10月中旬までに大型重機による工事を終えるよう求めていた。パビリオンごとに建設の進度にばらつきがあり、開幕に全ての工事が間に合うかは見通せない状況だ。 協会の石毛博行事務総長は今月5日の記者会見で、一部の海外パビリオンにおいて内装や展示の工事が開幕時点で完了しない可能性もあるとの認識を示している。(原田達矢)
朝日新聞社