伸び悩んでいた甲子園スターが新天地で覚醒か「球がホップしている」オリックス右腕に高評価
登板を重ねるごとに自信
移籍1年目で開幕一軍入りを果たし、5月25日にファーム降格したが、6月4日に再昇格後は12試合連続無失点。27試合登板で2勝0敗7ホールド、防御率4.05で、試合の分岐点になる重要な局面での登板が増えている。他球団のスコアラーは、「一軍に再昇格してから直球の質が明らかに変わりました。球速は140キロ後半と驚く速さではないが、ホップするような軌道なのできっちりはじき返せない。投球フォームがしっくりきているのでしょう。上にふけるようなボール球が少ない。登板を重ねて自信をつけているように感じます」と分析する。 オリックスはリーグ3連覇を支えた救援陣の山崎颯一郎、宇田川優希、平野佳寿、阿部翔太、小木田敦也が故障などでファーム調整している。ブルペンのメンバーが大きく変わる中、吉田の存在は大きい。古巣・日本ハムでは同期入団の万波中正は昨季自己最多の25本塁打とブレークし、今季は田宮裕涼がチーム最多の55試合で先発マスクをかぶり、打率.316のハイアベレージをマークしている。かつての仲間たちの活躍は良い刺激になっているだろう。吉田も負けられない。まだ首位・ソフトバンクの背中は遠いが、逆転優勝に向けて右腕を振り続ける。 写真=BBM
週刊ベースボール