【会見全文】(上)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
米議会の上下院で2回ずつ公聴会
次に米国議会について、上院で2回、下院で2回の公聴会が開かれたことはご存じのとおりでございます。加えて両院から追加で報告の要請がありましたが、これらにつきましても全面的に協力してまいります。最後に米国司法省との関係につきましては、召喚令状による情報提供要請がございましたが、これにつきましてもNHTSAと同様に文章提出等を行っており、誠実に対応してまいります。 なお本年6月2日、米国議会下院エネルギー商業委員会による公聴会が行われましたが、これは同意指令への合意やDIRの提出も踏まえて、昨年12月に行われた公聴会からのアップデートのため開催されました。当社からは主に5月の市場措置拡大について同意指令、およびDIRに基づき説明いたしました。また、続く質疑応答では、交換品の安全性、市場措置に関する費用負担、ユーザーさまへの周知の方法等についての質問が多く見受けられ、それぞれに対しご理解いただくべく回答申し上げました。 おととい、6月23日には米国議会上院、商業科学運輸委員会による公聴会が行われました。全体の内容といたしましては市場措置の推進方法、交換部品の安全性や、被害者の救済などについて質疑が行われました。当社からは6月2日の下院公聴会で説明した内容に加え、ガス発生剤として使われている、相安定化硝酸アンモニウムの安全性について説明いたしました。この点につきましては先ほどお話ししたとおりでございます。相安定化硝酸アンモニウムは安全で、ガス発生剤に適した物質であると考えております。 従ってこれまでの原因分析からも、対象となったインフレータを自動車メーカーさまからエンドユーザーさまへの通知に従って、相安定化硝酸アンモニウムを使用した新品のインフレータと交換することが、安全のためより重要であり、その点においてNHTSAとも合意している旨を説明いたしました。続く質疑応答では、主に交換品の生産状況および安全性などに関する質問を受け、ご理解いただくべく、真摯に回答いたしました。 日本の国交省からは、現状報告、情報提供等の要請を受けており、これに対しても全面的に協力しております。その他の地域につきましても情報提供の要請等がありますが、いずれの当局に対しましても誠実に対応しております。