【会見全文】(上)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
THE PAGE
日本の自動車部品メーカー、タカタ製エアバッグのリコール問題で、同社は25日、都内で記者会見を開き、高田重久会長が「市場措置により、多大なるご心配、ご迷惑をお掛けし、大変申し訳ない」と謝罪した。高田会長がエアバッグ問題で会見を開くのは初めて。 会見では、品質保証本部長の清水博氏がエアバッグ問題の経緯や同社の取り組みについて説明した後、記者との質疑応答が行われた。 以下はその全文書き起こし。
<タカタ会見の全文書き起こし>
司会者:それでは本日の出席者を紹介させていただきます。タカタ株式会社代表取締役会長兼社長、高田重久でございます。 高田:高田でございます。よろしくお願いします。 佐野:続きまして、取締役兼執行役員経理財務本部本部長、野村洋一郎でございます。 野村:野村でございます。よろしくお願いします。 佐野:取締役兼執行役員品質保証本部本部長、清水博でございます。 清水:清水でございます。どうぞよろしくお願いします。 佐野:私は、本日司会を務めさせていただきます、経営企画本部、佐野仁でございます。それではまず初めに、高田重久よりごあいさつを申し上げます。 高田:タカタ株式会社代表取締役会長兼社長、高田重久でございます。本日はご連絡の不備により急なご案内となり、大変申し訳ございません。私から直接皆さまにお話しをさせていただきたいと思い、急遽この会見を開かせていただくことといたしました。これより、エアバッグ市場措置の当社対応に関するご説明をいたします。 はじめに、当社製インフレータの破損による事故でお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。また、このたびの市場措置により、多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしております皆さまに対し、あらためてお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。 ここからは着席して事実関係をご説明させていただきたいと思います。失礼いたします。 昨年の株主総会において、助手席側エアバッグの市場措置について株主の皆さまにご説明をさせていただきました。そののちも、継続して原因究明ならびに自動車メーカーさま、および関係当局との調整等を行う中で、対象製品の追加等の予防的措置を取ることがユーザーさまの安全・安心につながると、最善と判断し市場措置をさらに拡大することといたしました。この間、弊社は原因究明、再発防止策、および交換品の供給等、安全確保に必要な対応に注力とともに、プレスリリースなどを通じて皆さまへ適切なご説明を行うよう努めてまいりましたが、この問題につきまして私より、直接メディアの皆さまにご説明する機会がなかったことも事実でございます。 従いまして、株主総会を行いました本日、メディアの皆さまにタカタ製エアバッグの市場措置の経緯と現状をご報告させていただきます。長時間の説明となりますが、何とぞご容赦ください。