「元の世界に帰れなくなりそう」 足の生えた寿司や串焼き 異形と囲む不思議な食卓が話題に
異形の食卓は東京にも
昨年、中之条ビエンナーレで展示されていた「異形の食卓」ですが、12月1日まで東京都あきる野市や檜原村で開催されている「あきがわアートストリーム」でも見ることができるそうです。 古民家を改装した「アーツキャンプひのはら」に異形の食卓が展示されているほか、重要文化財の小林家住宅でもトリックスターを鑑賞することができるそうです。 実際に記者も会場を訪ねてみました。 ちゃぶ台の前に座り、トリックスターと目線を合わせると、写真を見るだけでは分からなかった細部まで見ることができ、独特の雰囲気を感じ取ることができます。 食卓に並んだ料理も間近で鑑賞することができます。 私たちの知っている料理に似ていながら、どこか違和感を抱く造形が、不思議な世界観に没入させます。 あきがわアートストリームのディレクターを務める岡田智博さんは、浅野さんの作品について「芸術に関する知識が少ない人も引きつける魅力がある。これまで芸術鑑賞の習慣が無かった人にも、アートへの興味関心を広げてくれる力を持っている」と評価します。 浅野さんは自身の作品がSNSで話題になったことについて「作品を知っていただくきっかけになったのであればありがたいです。見た人によって受け取り方が変わったという点でも、作品の狙いがハマったかなと思っています」と話しています。