節約上手が「食費」で気をつけていること。買いすぎを防ぐ4人のマイルール
食材が高い…節約暮らしが物価高騰に思うこと
高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしながら、節約生活をモットーにしている美術エッセイスト・小笠原洋子さん。小笠原さんは、まとめ売りされた野菜をすぐには買わないよう意識しているそうです。 「ニンジンが3本ほどの束売りになっていますが、1本あたりが安くても、私は買いません。単身者がその量を一度に押しつけられると、『今日もニンジン、明日もニンジン』となってしまうからです。保存できたとしても、まだ残っているということが気になってしまいます」(小笠原さん) また、たくさんあると、複数のレシピを考えながらほかの食材を買いたしてしまい、下手したら腐らせることにもつながります。これでは節約とは言えません。
買いだめは危険。把握できる量のみ買う節約のルール
このように、買いだめには危険が潜んでいます。安くなっているからとなんとなく多めに買うのは考えもの。じつは知らないうちに食べる量も増えています。小笠原さんは、1週間分を買いに行ったときはしっかり量を把握できる4日分だけ買うことにしているそうです。 たとえば、2日分を買うときは、1日分に1品だけ加え、それを2日目分の量とします。なぜこうするのかというと、多めに買って余らせることを防ぐためです。 1日目の食材で使ったお肉や野菜類は翌日にも余る場合も多いので、そこに加えて買った一品を加えれば、立派な2日目の料理が完成。 このように無駄を生まずに食費をまわすためには、翌日のメニューを決めておくことも大事です。当日になってから冷蔵庫に頭を突っ込み、あれこれ献立を決めようとすると、食べたいものだけになりがちで、さらに栄養面での偏りが起こりやすくなります。それより前日に、栄養を考慮して翌日のメニューを決め、メモしておくと便利です。 小笠原さんは普段メモ用紙にしているレシートの裏に、メニューを書くことにしています。そして決まった場所にそれを置いておけば、翌朝寝ぼけていてもきちんと朝食が準備できる仕組みです。また昼食も、食材をあれこれ選別せずにそのメモを見れば素早く用意できます。