山下美夢有はベスト「65」も不満顔 曲がり「気にせず」首位戦線へ
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 2日目(6日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇晴れ時々曇り 【画像】メダルを逃がして悔し涙/パリ五輪 2アンダー23位から出た山下美夢有が8バーディ、1ボギーの「65」でプレー。この日のベストスコアで通算9アンダーに伸ばし、首位に4打差の3位で予選ラウンドを通過した。
上位浮上にも、2季連続の年間女王は不満顔だった。ティショットが狙いから「15yd~20ydぐらい」ブレていることが許せない。前日1ホールしか外していなかったフェアウェイキープ率は64.28%(9/14)に低迷した。 一方で、最終9番(パー5)を除く7個のバーディはいずれもフェアウェイを捕らえたもの。4連続バーディを奪った最初の11番は残り110ydからPWでピン奥1.5mにつけてチャンスメークするなど、キープに成功したホールを確実にバーディへとつなげた。
「完ぺきに全部ティショットをフェアウェイキープして、狙いたいところに打っていければ最高だけど、なかなかそうはいかない」と、理想を求める気持ちを抑えて回り切った。「もう淡々とプレーして、曲がることもあまり気にせず。最後までしのげたから最後のホール(9番)でバーディも獲れた」と振り返る。
今季は未勝利ながら、出場14試合中10回のトップ10入り。回数では14回の竹田麗央が最多だが、“率”では71.4286%で全体トップに立つ。グリーンを外してもパー以上のスコアで上がるリカバリー率はツアー1位の「75.1092%」と、巧みなショートゲームも抜群の安定感を支える。 「まだまだスコアは伸びていくと思う。明日からもしっかり伸ばすだけ」。声のトーンを変えることなく冷静に、初の日本タイトルがかかる週末を見据えた。(沖縄県名護市・石井操)