なぜ9.25RIZIN堀口恭司の凱旋試合の相手が一部ファン疑問視の金太郎に決まったのか…3連敗でベラトールと契約解除の可能性も
総合格闘技イベント「超RIZIN」及び「RIZIN.38」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カード発表の記者会見が6日、都内で行われ、「超RIZIN」ではアクシデントで欠場が続いていたカズの次男、三浦孝太(20、BRAVE)がプロ2戦目としてタイのボクサー、キックのブンチュアイ・ポーンスーンヌーン(22、サーイゲーオボクシングジム)とMMAルールで対戦。既報の「RIZIN.38」では、1年9か月ぶりの凱旋試合となるRIZINバンタム級王者の堀口恭司(31、ATT)と金太郎(29、パンクラス大阪稲垣組)がそれぞれ抱負を語った。一部のファンの間で疑問符がついているこのマッチメイクの真意とは?
榊原CEO「スリリングな試合になる。ベストチョイス」
堀口の凱旋試合のマッチメイクはファンの間で物議を醸した。 「残念」「なぜGP優勝の扇久保戦ではないの?」など不満の声が少なくなかった。 両者は初顔合わせだが、金太郎は総合格闘技14勝11敗2分の戦績で、参戦して3年目となるRIZINでも連勝街道を走ってきたわけではない。RIZINデビュー戦となった2020年2月の加藤ケンジ戦はリアネイキッドチョークで1本勝ちしたが、同9月には瀧澤謙太との打撃戦で僅差判定負け。2021年6月のRIZINバンタム級ジャパンGP1回戦で伊藤空也に判定勝ちしたが、2回戦で井上直樹と激しい打撃戦の末に判定負け。2021年大晦日の元谷友貴戦でも判定負けと、現在、2連敗中だ。今年4月には「RIZIN TRIGGER 3rd」で倉本一真を相手に再起戦に臨む予定だったが、怪我で欠場となった。 一方の堀口もRIZINを離れ、契約を果たしたベラトールで2連敗中。昨年12月にベラトール世界バンタム級王者のセルジオ・ペティスに挑戦し、試合を優勢に進めていたが、4ラウンドにバックブローでまさかの逆転KO負け。今年4月にはバンタム級ワールドGPトーナメントに抜擢され、再起戦のチャンスをもらったが、1回戦でパトリック・ミックスに判定で敗れた。とはいえ、RIZINのバンタム級のベルトを保持して「UFC」に次ぐメジャー団体で戦ってきた堀口と、RIZINの超上昇株でもない金太郎との対戦は「ミスマッチ」と言われても仕方がない。 榊原CEOは「”なんだ金太郎かよ”という声が多い。みんなに喜んでもらえるかなと思っていたら意外に厳しい意見が」と、それらの声を理解した上で「一番RIZINらしいカード。十分スリリングな試合になる。ベストチョイス」と胸を張り、マッチメイクの裏事情を説明した。 大晦日のバンタム級GPの決勝で朝倉海に勝ち、堀口の最有力対戦候補だった扇久保博正(35、パラエストラ松戸)を相手に選ばなかったことについては「扇久保は病みあがりで9か月も試合をしていない。堀口もベラトール2連敗はキャリア初の経験。お互いに気持ちの乗ったベストコンディションでのタイトル戦にはならない。1回、ここで縦に積んで試合をやっておいて、年末とか互いにベストな状態で」と説明した。扇久保は、今回、7月30日に対戦予定だったが怪我で流れたキム・スーチョル(韓国)とのカードが再度組まれた。 スーチョルは対日本人選手7連勝中の強敵だが、扇久保も「堀口選手と金太郎選手の試合がどうなるか分からないですけれど、しっかりと勝って堀口選手と3回目を戦いたい」と過去2戦2敗の堀口戦への思いを口にした。