「銀行にお金を預けても増えないし損だよ」と言われましたが、少しは増えるんですよね?どのくらい利子がつきますか?
銀行にお金を預けて貯金をしている人は多いでしょう。しかし、低金利が続いているため、預けているだけではお金が増えないとよく聞きます。 本記事では、銀行の金利を紹介するとともに低金利時代に資産を形成するためのポイントを紹介します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
各銀行の普通預金・定期預金の金利
大手銀行の金利は、普通預金が年0.100%、定期預金(スーパー定期)が2年まで年0.125%、10年で年0.350~0.400%で設定されています。 どの銀行も普通預金のほうが金利は低く、定期預金のほうが高く設定されています。それでも、1000万円預けた場合の金利は普通預金が年1万円、定期預金は2年までが年1万2500円、10年で3万5000~4万円にしかなりません。
銀行の金利が低い理由
銀行の金利が低くなった背景には、いくつかの要因があります。預金金利は、銀行がどのくらい資金を集めたいかによって決まります。高い金利を提供できれば、銀行はより多くの預金を集められるでしょう。 しかし、集めた資金を効果的に運用しなければ銀行の収益は圧迫されてしまいます。そのため、運用先が乏しいときは預金金利を下げる傾向があります。近年、銀行が収益を上げられる運用先が限られているため、預金金利が低下し続けているのです。 金利低下は、特に、日本銀行(日銀)の金融政策が大きく影響しています。日銀は、1990年代のバブル崩壊後の長引く不景気に対処するために、金融緩和政策を長期間実施してきました。 その結果、銀行間の競争が激化し、金利が非常に低い水準に抑えられました。預金金利が低いという現象は、単なる市場の動向だけでなく、金融政策や経済状況全体に関連した複雑な問題といえます。
低金利の現代でお金を増やす方法
本項では、低金利のため銀行にお金を預けているだけでは増えない状況下でも、お金を増やす方法を紹介します。 ■投資信託で運用する 低金利の時代において、預金だけで資産を増やすのは難しい状況であることから、投資信託を利用した資産運用が注目されています。投資信託は、複数の投資家から集めた資金をまとめて運用し、得られた収益を分配する仕組みです。 特に、NISAやiDeCoなどを活用すれば、運用益が非課税など節税効果を得られます。国の制度を利用しながら積立投資や分散投資を長期にわたって続けることで、リスクを軽減しつつ資産を増やすことが可能です。 また、NISAやiDeCoは少額から始められるため、投資経験が少ない若い方にも適しています。もちろん、投資には元本割れのリスクが伴いますが、預金金利以上のリターンを期待できるのが大きな魅力です。運用をうまく行えば、低金利の現代においても着実に資産を増やせる可能性が十分にあります。 ■個人年金や生命保険を利用する 低金利の時代において、資産を増やしつつ万が一のときに備える方法として、個人年金や生命保険を活用する手段があります。個人年金保険などの貯蓄型保険は、万が一の事態に備えながら将来に向けて資産形成できる二重のメリットがあるのが特徴です。 個人年金や生命保険にはさまざまな商品があり、個人のライフステージやニーズに合わせたプランを選べます。例えば、老後の資金準備を目的とした個人年金保険や、死亡保障と資産形成を兼ね備えた生命保険など、目的に応じた選択が可能です。 長期的な運用に適しているため、しばらく使う予定のない資金を運用するのに向いています。低金利の環境でも安心して資産を増やしつつ、将来のリスクにも備えられるでしょう。
低金利でもお金を増やす方法はある
現在は低金利の時代で、お金を銀行に預けているだけではほとんど増えません。将来必要となる資産を自ら形成していくためには、投資信託や個人年金、生命保険などを活用して自分で増やしていく必要があります。 投資信託は預金より大きなリターンを望めますが、元本割れのリスクがあるため、正しい知識を身につけてから始めることが大切です。また、万が一に備えられる個人年金や生命保険も資産形成に役立つでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部