織田信成、開幕前から涙腺崩壊「試合が始まる前に泣いちゃった」/フィギュア
フィギュアスケートの全日本選手権は20日から3日間、世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねて、大阪府の東和薬品ラクタブドームで開幕する。19日は本番会場で公式練習が行われた。 【写真】織田信長の第17代末裔の織田信成 男子は、誰が優勝しても初優勝となる今大会。そんな中、11年ぶりに出場するのが2010年バンクーバー五輪代表の織田信成(37)=大阪スケート倶楽部=だ。22年秋に9年ぶりに競技復帰し、全日本出場を目標に定めていた。この日の公式練習では4回転、3回転の連続トーループを着氷するなど、安定した滑りを披露した。 「膝も腰も、もうもたない」と今季限りで引退を決めている。「最後だから全身全霊で臨みたい」と気合も十分だ。また、家族が応援に来てくれることも明かし「上の2人は現役の時は3歳とかで、僕がスケートをしているのはほとんど見たことがない。きょう家を出るときに『試合頑張ってね』って言われて」と話すと、涙腺が崩壊。「ちょっとやだー。反抗期もあるので(その言葉が)うれしくて。試合が始まる前に泣いちゃった」と、得意の涙もろさを早くも披露した。 目標は最終グループに入ってフリーを演技すること。「体が軽かったり若いうちの方ができることがあるけど、フィギュアスケートは技術だけではなく芸術のスポーツ。しっかりアピールしたい」と涙を拭いた。男子ショートプログラム(SP)は20日、午後0時半から競技がスタートする。