独自の進化を遂げているオーストラリアのカフェ文化。 その中心地メルボルンで素敵なカフェめぐりを。
オーストラリア南東部のビクトリア州。その州都であるメルボルンは、イギリスの政治経済誌〈エコノミスト〉の『世界で最も住みやすい都市』ランキングで7回も1位に選ばれている街です。ヨーロッパを思わせる美しい街並みの中には、数多くのカフェやレストランが立ち並び、オーストラリアでも屈指のおいしい街としても有名。そんなメルボルンの魅力的な美食の数々をご紹介します。
世界一充実したカフェ文化があるメルボルン。街を歩けば、驚くほどの数のカフェが軒を並べています。メルボルンの人々の1日の折々にカフェは欠かせません。独自のカフェ文化が根付くメルボルンの中でも、人気のお店を訪ねてみました。
誰もがお気に入りのバリスタがいるといわれるメルボルンは、お洒落なカフェにあふれた街。
世界大会で優勝するバリスタを何人も輩出しているメルボルンは、今や世界のコーヒーの中心地。2000軒以上あると言われるカフェの多くは、スペシャルティコーヒー専門店です。豆のシングルオリジンやロースト方法にこだわり、農園や生産者の情報を開示してトレースできるようにするなど、徹底した品質管理に気を配っています。カフェのコーヒーメニューは大きく分けて3種類。エスプレッソにミルクを注いだホワイトコーヒー、エスプレッソやロングブラック(エスプレッソにお湯を注いだもの)などのブラックコーヒー、ドリップコーヒーのブリュードコーヒーです。一番人気は、エスプレッソにきめ細かく泡立てたスチームミルクを加えた〈フラットホワイト〉というコーヒー。バリスタたちが自慢の1杯を淹れてくれます。 そんなメルボルンでも1、2を争う人気店が〈HIGHER GROUND(ハイヤー・グラウンド)〉。ターミナル駅であるサザンクロス駅の近くにある赤煉瓦が印象的です。発電所をリノベーションし、素敵なカフェに生まれ変わりました。高い天井に大きなアーチ型の窓が教会を思わせる空間は、約160席もあり朝から夕方までひっきりなしに客が出入りしているのに、不思議と落ち着いた雰囲気。地元産の食材を使った本格的な料理も終日楽しめ、週末はディナーの提供も。TPOに合わせてさまざまな使い方ができるカフェです。