“紅麹問題” 死者4人に 影響拡大「自主回収」相次ぐ 株主からの厳しい声…社長は“涙”も
日テレNEWS NNN
ファミリーマートの「チャーハン」や日本生協連の「餃子」に、小林製薬の「紅麹原料」が含まれていたことがわかり、自主回収が発表されました。影響拡大が続くなか、もっと早く対応できなかったのか、株主からも追及の声が――。
28日午後5時ごろ、小林製薬の担当者が厚生労働省に姿を見せました。 ――亡くなられた方も出ています。あらためて、どう受け止めている? 小林製薬の担当者 「それは残念なことというか、きちんと真摯(しんし)に対応したいと思っておりますので。そのためにも、きょう、きちっとお話しさせてもらおうと思いますので」 今後、対応をどうするか、専門家に説明する会議へ向かいました。
摂取後に“健康被害”が相次いで報告されている、小林製薬の“紅麹原料”を含むサプリメント。 28日、小林製薬は新たに2人の死亡を発表。“紅麹問題”で亡くなった人は、合わせて4人となりました。 さらに、台湾メディアによると、台湾でも70代の女性が、小林製薬の「紅麹原料」を使って台湾のメーカーが製造しているサプリメントを摂取し、去年3月、急性腎不全を発症していたことが、28日、新たにわかりました。
28日、大阪市で開かれた小林製薬の株主総会では、株主から厳しい指摘が…。 小林製薬の株主 「どんな話もなにも、管理責任だよ、これは。これが一番問題だね。2か月以上、調べている、調べているって言ってもさ」 小林製薬の株主 「早く原因がわかって…安心させてほしいなと」 “完全非公開”で行われた、株主総会。 中では、こんなやりとりが…。
小林製薬側 「成分がどんな影響があるのか、今後、解明していきたい」 株主 「(死者は)まだ増えるのか!」 小林製薬側 「原因を探っているところです」 株主 「“製品と死亡の因果関係が確認できない”というが、どういう気持ちで発言できるのか!」 最後には、社長が涙を流す場面もあったといいます。 株主総会終了後、株主の1人は… 小林製薬の株主 「認識が甘い。“経営責任どうとるんですか”と聞いているのに、対策やりますわと。その後のことについては…社長も会長もやめる気ない」