「唐揚げ」 ではなく「空上げ」、 愛知県の小牧市が 「航空自衛隊の名物料理」で狙う町おこし、「海自カレー」「ミリメシ」を超えられるか
「本年3月に開催された『小牧基地オープンベース』に出店し、空自空上げを100キロ(約600人分)用意したところ、午前中には売り切れました」と、営業部長の平山勝幸さん。 ここの空自空上げは、小牧基地のレシピを忠実に再現。甘辛ダレには愛知県碧南市産のたまり醤油とみりんを使用し、深いコクのある味わいに仕上げているのが特徴だ。ご飯はもちろんのこと、ビールやハイボールにもよく合う。 ふるさと納税では、1万2000円の寄付で返礼品として冷凍の空自空上げ500グラム(3~4人分)が4パック届くという。また、これを機に市内小売店舗やEC販売による販路拡大を模索している。今後、空自空上げが多くの方に手軽に食べていただく機会が増えていきそうだ。
空自空上げは小牧市以外でも航空自衛隊の基地がある青森県むつ市や三沢市、北海道根室市、福岡県築上(ちくじょう)町などの飲食店でも食べることができる。もっとエリアが広がって、全国の航空自衛隊基地周辺の市町村で空自空上げを食べられるようになったら、名実ともに海自カレーやミリメシを超える名物になるだろう。
永谷 正樹 :フードライター、フォトグラファー