JFE 焼鈍用新バーナー デジタルツイン技術活用 長寿命・低NOx化
JFEスチールは19日、デジタルの仮想空間から現実世界にシミュレートするデジタルツイン技術を活用し、鋼板の冷延・亜鉛めっき工程の焼鈍炉に使われるラジアントチューブバーナーの革新的な開発に成功したと発表した。従来のラジアントチューブバーナーと比べ、バーナーの交換目安となる変形度の6分の1への抑制による長寿命化(約6倍)、NOx(窒素酸化物)発生の30%低減、3%の省エネ化の効果があるほか、従来の約半分の期間での操業運用を実現した。今後、製鉄所内にある各工場設備のバーナーの寿命に合わせ、開発した新タイプのラジアントチューブバーナーへの置き換えを進める方針だ。