懐かしのトヨタ「セリカLBターボ」を自作で作った! FRP技術を駆使したフルオリジナルの再現度の高さとは…目指すはフル公認仕様
セリカLBターボを忠実に再現
1970年代後半に登場したスーパーシルエットは、ド派手な外観と過激な走りで当時の改造車フリークの憧れのスタイルでした。このシルエットボディをまとったマシンの影響は、当時、改造を愛する者たちの間で大流行。ストリートでは市販車をベースとしたスーパーシルエットのリメイクが大ブームを巻き起こし、街道レーサーのルーツともいわれています。今回紹介するグループ5仕様のトヨタ「セリカLBターボ」は、当時をよく知る千葉県在住の遠藤さんが手がけた渾身の力作です。 【画像】トヨタ「セリカLBターボ」を完全再現! DIYで製作した力作レプリカを見る(15枚)
シルエットフォーミュラの草分け的存在
モータースポーツ史に詳しい方なら、トヨタ「セリカLBターボ」というクルマの偉大さがわかるだろう。現在からさかのぼること45年前、トムスが1979年の国内スーパーシルエットシリーズ参戦を目指し、欧州グループ5で活躍したシュニッツァーによって開発された「セリカLBターボ」を入手した。 ヨーロッパから届いたマシンはスーパーシルエットにおいて圧倒的な速さを見せつけ、走りもスタイルも含めてモーターファンへの記憶に残る衝撃の1台となった。遠藤さんが手がけたマシンは、トムスがシリーズ戦に投入したRA25型セリカLBターボのフルレプリカとして製作されたものだ。 本物のレーシングカーはパイプフレームだがこのマシンは市販車ベースなので、あたり前だが通常シャシーのままボディパーツをオリジナルマシン同様に作り込んでいる。ご覧のとおり、外装の再現性はまさしくセリカLBターボそのもの。細部の造形、カラーリング、ステッカーを含め、過去の資料を集め忠実に再現している。 当然の話になるが、このセリカを製作するうえでボディキットパーツなんて存在しない。そのため、オーナーである遠藤さんは持ち前のFRP技術を駆使し、寸法の割り出しも含めて専用の型を起こして製作。こんなレースカーに似せたボディを作れるのだから、おそらく遠藤さんの手にかかれば、どんなボディパーツもワンオフで作り出せることだろう。
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