すぐできる「幸運を呼び込む」5つの習慣
メソッド⑤ 見えないところをキレイにする
私は「見えないところをキレイにする」という考え方を、生きる上でとても大切にしています。家の中、鞄の中、財布の中、そして心の中もそのひとつです。どれだけ外側を整えたところで、中身が汚いままでは、すぐにそのメッキは剥はがれてしまいます。 ・ブランド物のバッグを身につけているものの、その中身は書類が散乱している。 ・最新型のパソコンを使いこなしているようで、フォルダが整理されていなくてデータがバラバラ。 ・おしゃれなマンションに住んでいるのに、部屋の中は足の踏み場もないほど散らかっている。 こんな表と裏のギャップは、いつしか必ず表面化してきます。どんなに人前でいいことを言っていても、違う場所で反対のことをやっていれば説得力も消えてしまいます。見た目の美しさだけではなく、心の美しさや心の身だしなみを整えること。これはとっても重要です。 人前だけでかっこよく演じていても、見る人が見れば、底の浅さはすぐに見抜かれてしまうものです。そして、他の人から見えないところであっても、自分自身にはちゃんと見えています。だからこそ、見えないところをキレイにすることで、セルフイメージは劇的に上がります。 あのザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長でいらっしゃる高野登さんに教えていただいたことがあります。高野さんは、「飛行機に乗ったあと、自分が使ったシートベルトを整えて出る人はほとんどいない」というお話を教えてくださいました。これはエコノミークラスでも、ビジネスクラスでも、ファーストクラスでも同様だそうです。 この話を聞いて以来、私は飛行機に乗った後には必ず、シートベルトを整えてから席を立つようになりました。誰もそんなところは、気にも留めていません。もしかすると客室乗務員の方も気づいていないかもしれません。しかし、だからこそやる価値があるのです。 多くの人は、「誰も見ていないから」「こんなところは見えないから」と手を抜こうとします。しかし、誰も見ていないからこそ、こんなところまで見えないからこそ、手を抜かず整えることで、それが大きな自信につながります。 いつ見られても恥ずかしくないと思えば、自然と背筋が伸びていきます。誰にも見られることがなかったとしても、そんなところにまで丁寧に手をかけることができているという自己認識が、あなたの心を強くします。
朝倉千恵子(株式会社新規開拓 代表取締役社長)