「2年に及ぶ反抗期は猫と共に突然終わり」濱田マリ(55)成人したひとり娘との心地いい関係「娘の彼氏と3人で食事も」
濱田さん:テーマパークの年間パスポートを買って、一緒にいられるときにはとことん楽しんでいましたね。「疲れている?何言っているの!」みたいな感じで遊びまくって(笑)。ふたりでそんな濃厚な時間を過ごしていたと思います。 ── 親子仲がとてもよさそうで羨ましいです。子離れの時期は寂しくなかったですか? 濱田さん:娘がメイクに興味を持ったり、アイドルに夢中になり始めたころから、そろそろ子離れの時期かなと感じていました。離れていくのは寂しかったけれど、追いかけはしなかったですね。寂しくても仕事に打ち込めると思ったし、そのぶん趣味にもハマっていった気がします。
── 娘さんが反抗期のときはどのように接していましたか? 濱田さん:うちの場合は、暴れたりはしなかったけれど、親に向かって「はい。なんですか?」という感じで敬語で話しかけてきたり。「めっちゃ傷つくわ…」って内心思っていましたが、それも2年ほどで終わりましたね。きっかけは本当に単純で、家で猫を飼うことになったんです。 ── 家族が増えたのですね。 濱田さん:猫がやってきてからは、いわゆる思春期っぽい言動はすぐになくなりました。ずっと育児エッセイの連載をしているのですが、そこでは、娘のことを長女、猫のなっちゃんを次女って呼んでいます。なっちゃんには「チュール(猫のおやつ)があるから、お姉ちゃんにもらっておいで」と声をかけたりして。娘はひとりっ子ですが、なっちゃんを妹みたいな存在って感じていると思う。それくらい仲がいいですね。猫がわが家に来て本当によかったと感じます。
■娘は私に忖度いっさいなしです ── 娘さんは、濱田さんの仕事をどんなふうに応援されていますか? 濱田さん:連ドラは観てくれていますが、娘はけっこうクール&ドライなタイプ。私のことを応援はしているけれど、特別なファンではないという感じで。あくまでもフェアな立場で、忖度なしで仕事を評価しますっていうスタンスというか。たとえば、ファンだったら「あなたがやることは何だって素敵」って言うじゃないですか。娘は「この表情はやらないほうがいい」とか言ってくる。だから、娘が絶賛してくれたらすごく安心しますね。逆にダメ出しをされたら、真摯に受け止めて修正するようにしています。