『1度は行ってみたい!』 大自然に包まれる屋久島! レクサス「RZ450e」で巡るラグジュアリー旅… 癒しのドライブで感じたモノとは
屋久島の旅…二日目は?
二日目の朝、外はまだ真っ暗な5時台に起床。歳を取ったら早起き……ではなく、絶景を見に行くためです。 昨晩到着後に充電を行なっていたRZ450eは満充電で準備万端。ここから3~4時くらいの位置にある「春日浜」に朝日を見に向かいます。 前日に訪れた永田いなか浜と異なり、サンゴ礁が隆起してできた海岸で海水浴だけでなく海浜動植物の観察もできる場所として地元からも愛される場所です。 待っていると薄暗い空が徐々に明るくなり、水平線の彼方からゆっくりと朝日が昇ってきます。前日の夕日と異なり同じオレンジながらもどこか力強い光で我々を照らし、今日も頑張ろうと言う気持ちに。 朝日を堪能した後は、宿泊先に戻り、メインエントランス1階にある「ayana(アヤナ)」で朝食です。普段は基本的に朝食を食べない筆者ですが、大木さんから「食べる価値がある朝食ですから」と言われ……。 地元で取れるタンカンとグリーンスムージーに始まり、屋久島の水と屋久島育ちの酵母を使った焼き立てパンをはじめ、地元で採れた新鮮な素材をふんだんに使ったブッフェとメイン(筆者は首折れサバのキーマカレーを選択)を組み合わせた朝食に、いつも以上に食べ過ぎてしまったほど(汗)。 食べ過ぎは運動で消費と言うことで、二日目のメインとなる「ヤクスギランド」に向かいます。標高1000m近くまで一気に登る道は、「ここで試乗会をしたら気持ちいいだろうな」と感じるくらいのワインディングで、低重心かつ素性のいいシャシとDIRECT4の相乗効果により、スポーツカーのように路面にビターと張り付きながら、自然かつシームレスに曲がっていきます。
その名の通り、屋久杉を鑑賞できる270.33haの広大な面積の森で、興味や体力に合わせて5つのコースを設定(30/50/80/150/210分)。長いコースはそれなりに準備が必要ですが、30/50分コースは歩道がしっかりと整備されているので軽装&スニーカーでも大丈夫です。 一般的に杉の寿命は500年前後ですが、屋久杉は「屋久島で自生している杉」のうち「樹齢千年を超えるもの」を指します。ここでは樹齢2000年以上のモノも多いです。 なぜ、ここまで長生きなのでしょうか。 大木さんに聞くと「屋久島ならではの環境」だと言います。屋久島は花崗岩が隆起して生まれた島なのに加えて、雨がたくさん降るので土が溜まらず流れてしまいます。 では、土が無いのにも関わらず木々は育つのでしょうか。 それは豊富な「水」と「太陽」が栄養源になっているのです。 ちなみに屋久島は雨がたくさん降る→湿気が多い事からコケが生えやすい環境ですが、このコケが土の代わりに保水の役割を果たし、木々の成長をサポートしているのです。 ただ、土と同じようにはいかないので成長は遅いですが、それが故に中身が緻密(年輪の間隔が細かい)、樹脂部が多く腐りにくい特徴を持つため、結果として長寿になると言います。 このヤクスギランド、人の手が入っていないからこのような森だから維持されていると思いきや、古くは森林伐採ではげ山になったことがあります。 屋久島は江戸時代に島津藩の支配下にあり、年貢として納めた平木作り(短冊形の屋根材)に用いるためたくさんの屋久杉が伐採されました(今も巨大な切り株、残っている)。 今も育っている屋久杉の中には試し伐りの跡も残されていますが、これは割れにくい木=平木にできないダメな木と言う扱いでしたが、時が経った今は「自然の中で生き抜いた巨木」と言われるように。まさに大器晩成型と言ってもいいでしょう。 最初は芽が出ない・役に立たないけど、腐らずに根を張ってコツコツやれば誰かが認め・評価してくれる、何だか“我々の仕事”とよく似ているな……とシミジミ。 森に来るとリフレッシュできると言いますが、ヤクスギランドはそれとはちょっと違った“元気”をもらえたような気持ちになれました。 ちなみに屋久島で最も有名な樹齢7200年とも言われる「縄文杉」を見に行くコースもありますが、長時間歩くと言うので今回は断念。 ただ、ここに向かう登山道に表れるトロッコ道の軌道の先に、日本で最後の森林鉄道があります。大正初期に作られ伐採した屋久杉を運ぶ輸送手段として活用されましたが、現在は屋久島の水力発電を担う屋久島電工の発電所管理用の路線として生き続けています。鉄道マニアの方はぜひチャレンジを。
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