国山ハセン フォローしている人が推す本は迷わず購入 熱中した3冊
対話には、キャリアや人生を切り開く力がある。そして、本を読むことは、対話の中身を育てる自己投資なのだと僕は考えています。 【関連画像】「お酒の知識って、全国どこに行っても共通言語になることもあり、コミュニケーションの取っ掛かりとして役立つことも多いんですよね」 本のジャンルにはこだわらず、好奇心のアンテナが反応した本はできるだけなんでも手に取って、貪欲に読むのが僕のスタイルです。 この『美酒復権 秋田の若手蔵元集団「NEXT5」の挑戦』(一志治夫著、プレジデント社)は、高知でおいしいお酒を飲んだことをきっかけに日本酒の世界に興味を持ち、ネットで検索してたまたま見つけた本でした。 40代の若い蔵元たちがタッグを組んで、傾きかけた酒蔵を復興させるために新しい挑戦をするリアルストーリーです。 日本酒にはその地域ならではの食や人の文化が深くひもづいているので、好奇心の扉がどんどん開いていくんですよね。 日本酒の味や香り、ネーミングの響きやラベルの質感など、五感に訴えるものづくりの過程に立ち会えるような読み応えで、「番組」「映像コンテンツ」というものづくりとも通じる感覚がありました。 同じ業界人のものづくりの考え方にも、もちろん関心があります。 ●ものづくりの参考になったクセ強な本 最近読んだ本では、『ありえない仕事術』(上出遼平著、徳間書店)。著者は、深夜帯ながら熱烈なファンが定着した番組『ハイパーハードボイルドグルメリポート』を企画したことで知られるテレビ東京のプロデューサーです。 ネタバレになるので詳しくは話せませんが、実はこの本、「仕事術」と銘打ったタイトルと実際の内容はちょっと違う、いい意味で“クセのある”本です。 上出さんは番組作りにおいても、意図的に「入り口と出口を変える」仕掛けが巧みで『ハイパー~』でも「世界のメシ」をテーマにしながら映像を通じて強く印象に残るのは、日本の日常ではなかなか知ることができない海外のスラムや宗教など複雑な事情であったりして。「本当に伝えたいことを、いかにエンタメとして多くの人に届けるか」という手法が勉強になります。 好きなジャンル以外でも、日ごろからコメントや発信を参考にしている方が薦めている本は迷わず買うことが多いですね。 SNSでフォローしている方が「この本は必読です」などと紹介している投稿を見つけたら、スクリーンショットを撮って保存しておきます。インタビュー中に話題になった本もチェックしています。 この本も、そうですね。