mixi2スタートから1週間で100万人超のユーザー獲得 「SNS移住」でⅩから離れる若者も
かつて一世を風靡した日本発のSNS「mixi」が、「mixi2」に生まれ変わり、スタートした。mixiといえば、今の30代後半以上にとっては「初参加のSNS」。その後、X(旧・Twitter)などの後発SNSに取って代わられ、現代の若者からはほとんど認知されていなかったようだが、生まれ変わったmixiには年代を問わず「SNS移住」する人が増えているという。専門家は「時代に逆張りした、非常に興味深いSNSだ」と語る。 【写真】巧妙に作られたXの女性経済ジャーナリストの「なりすまし広告」はこちら * * * ■突如リリースされた「mixi2」 16日、何の前触れもなくmixi2のサービスがスタートした。初代mixiの登場から20年。初代のファンも懐かしさからか登録者数は急増中で、サービスの登録利用者数が120万人を突破。わずか1週間で100万人を上回るユーザーを集めた。 すでに登録したユーザーたちからは、 「mixi2良いなあ。今のSNSにない平和感があるな」 「フォローした人の投稿だけが表示され快適だ」 などといった声があがり、他のSNSから離れ、mixi2に“移住”する人も多くなっているようだ。 そもそも、mixi2と他のSNSの違いとは、どのようなところにあるのだろうか。 ITジャーナリストで、成蹊大学客員教授の高橋暁子氏は、「現代のSNSではめずらしい構造で、穏やかなSNS」と評価する。 「mixi2は、現状では匿名性が高く、顔写真無しの人が多い印象です。フォローした人の投稿が時系列に並ぶタイムラインが標準となっていて、XやInstagramなどのように、バズった投稿などが表示される「おすすめ」が標準となっている他のSNSとは、かなり異なります。また絵文字などで感情表現を込めたリアクションができますので、コミュニティでのつながりが活発です。そのため、情報発信や情報を得る、というよりは“身近な人とつながる”ことに、より特化した比較的穏やかなSNSといえると思います」(高橋氏)