野党指導者の1人を強制連行 反政府デモで揺れるジョージア
トビリシ、ジョージア、12月4日 (AP) ― 欧州連合(EU)加盟交渉の中断を決定した政権与党に対する抗議デモが連日続く中、ジョージア警察は12月4日、首都トビリシでデモ指導者の1人を強制連行した。 野党「変革のための連合」は、警察が党事務所を急襲し、指導者のニカ・グバラミア氏を拘束したと発表。数人の警官に連行される同氏の映像を公開した。 ジョージアのメディアは、警察が野党の党本部やNGO事務所を急襲したと報じている。 ジョージアでは10月26日に行われた議会選挙で、「ジョージアの夢」が過半数の議席を確保したが、この選挙は、ジョージアのEUへの願望を問う国民投票として広く受け止められていた。 野党と親欧州派のジョージア大統領は、政権与党が隣国ロシアとこの議会選挙を仕組んだと非難している。加えて、政府がEU加盟交渉を中断したことで、大々的な反政府運動に発展した。 6日連続して行われた反政府デモで、デモ参加者300人以上が拘束され、100人以上が負傷して手当を受けたことが分かっている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)