夏の間は給湯器を「40℃→35℃」にしています。ガス代は実際、どのくらい節約になるでしょうか?
「夏の間は給湯器の温度を下げてみようかな……でも、どれくらい節約になるんだろう?」、「給湯器の温度設定って、実際にガス代にどれくらい影響するの?」。暑い夏が続くと、お湯の温度を下げても問題なさそうだと感じることもあるでしょう。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算 しかし、具体的にどのくらいのガス代節約になるのかを知っている人は、少ないのではないでしょうか? 本記事では、給湯器の温度を40℃から35℃に下げた場合にどの程度のガス代節約が期待できるのか、さらに給湯器の最適な温度設定や光熱費を削減する方法について詳しく解説していきます。無理なくガス代を節約する参考にしてください。
給湯器の温度を40℃から35℃にすると、どのくらい節約になる?
給湯器の温度設定を5℃下げると、年間約3750円のガス代を節約することができます。この金額は、ちょっとした見直しでできる、かなり効果的な節約方法といえるのではないでしょうか。算出方法は次の通りです。 ●一般社団法人日本ガス協会によると、キッチンの給湯温度を3℃下げると1.6%、お風呂の給湯温度を2℃下げると1.9%の削減効果がある。つまり、給湯温度を1℃下げるとキッチンで約0.5%、お風呂で約1%の合計1.5%のガス使用量削減が期待できる ●総務省の家計調査報告によると、二人以上の世帯の毎月の平均的なガス料金は5209円 ●給湯器の使用量がガス使用量全体の8割を占めるので、給湯器の1ヶ月のコストは5209×0.8で約4167円 ●約4167円の1.5%×12ヶ月=約750円で、設定温度を1℃下げると年間750円の節約が可能。5℃下げる場合は約750円×5=約3750円となる
給湯器の温度は何度にするのがいい?
給湯器の設定温度は、用途によって異なります。例えば、キッチンで使用するお湯は35℃から40℃、入浴用のお湯は38℃から40℃が適しています。 夏場は気温が高いため、通常よりも低めの温度設定でも快適に過ごせます。特にシャワーだけで済ませる場合、35℃程度で十分な場合が多いでしょう。 ただし、給湯器の温度設定を低くしすぎると、問題が生じることがあります。 例えば、サーモスタット混合水栓を使用している場合、設定温度が低すぎると、手元で調整が難しくなり、光熱費がかえって増えることも考えられます。そのため、使用環境に合わせた最適な温度設定を見つけることが重要です。