日本でもカルト的人気を誇るデンマーク発のブランドとは? 子ども時代に夢みた「プリンセス」を"大人かわいい"で体現
ふんわりとしたAラインドレスと愛らしい素材使い、そして乙女心くすぐる色彩── 日本でも絶大な人気を誇るデンマーク人のデザイナー、セシリー・バンセンが、コペンハーゲン・ファッション・ウィーク期間中に、アシックスとのコラボスニーカー第3弾を発表した。そのローンチを祝した朝食会の前日、筆者が宿泊していたホテルにパッケージが届いた。 【動画】日本でも絶大な人気...!セシリー・バンセンのバッグの中身を拝見❤ バンセンは、翌朝に着用するアイテムを快く貸し出してくれた。特別な届け物を慎重に開けると、そこにはガーメントバッグが。貸し出してくれたアイテムは、その中に入っているのだが、筆者はガーメントバッグに釘付けになった。通常のファスナーの代わりに、リボンを結んで閉じられたデザインで、翌朝用のトップにも多くのリボンが配されていた。 筆者はコペンハーゲンにあるバンセンのスタジオで、彼女にインタビューを行った。その中で、最近のリボンブームについてどう思っているかを伺った。バンセンはリボンが一大トレンドになる前から、ブランドのキーモチーフのひとつとして取り入れ、機能面でもリボンを活用している。ガーメントバッグのようなありふれたものにさえも、クロージャーをリボンにして彼女仕様に。バンセンは笑って言った。 「私にとってリボンは、ドレスを閉める機能的なディテールで、仕上げに使うもの。ファスナーは嫌い! だからいつもリボンをつけるんです。その方がずっと可愛いと思うでしょ」
バンセンのリボンは、彼女の愛らしい世界観に欠かせないディテールだ。バンセンのリボンは細く華奢で、肩や腰などをキュッとしぼったり、丈感やフィット具合を調整するのに使われている。彼女の故郷、デンマークの首都コペンハーゲンでは、リボンが至るところに散りばめられている。そんなドレスにサンダルを合わせ、自転車に乗るのがコペンハーゲン流だ。 アシックスの朝食会には、ブランドのシグネチャードレスを着たファッションエディターたちがずらりと並んだ。「娘が洗礼式で着るようなドレス」と、あるエディターがジョークを言った。「でも私が今も、これからもずっと着られるドレスでもある」と続けた。幼い頃に夢見たプリンセスライクなドレスを、バンセンは大人向けに提案している。そんな彼女のおかげでまた、純粋無垢でファッションに初めて恋した幼少期に戻れたような気がした。