オリックス・紅林弘太郎

オリックス・紅林弘太郎内野手（22）が23日、大阪市内の球団施設でトレーニングを行い正月に〝餅トレ〟を計画していると明かした。この日もキャッチボールを行った宮城大弥投手（23）は来季の開幕投手に内定している。同学年左腕を支えるには、攻守でさらにパワーと粘り強さが必要。そのためにも、餅を「想像を絶するくらい食べる」と誓った。 焼けた餅のように、力こぶもふくらむ。紅林はたくましさを身につけ、宮城のためにも伸び～る打球を量産する。 「援護したい。毎年、最初（開幕時）が（調子が）悪いので。いいスタートを切って、それを一年間続けられるように」 同学年の同期入団の左腕への思いは、人一倍強い。この日も一緒にキャッチボールするなど入団当初からオフに練習相手をすることはしばしば。プライベートでも親交が深い。「日本を代表する投手」と尊敬しつつ、良きライバルでもある。そんな宮城は今季、4年連続の2桁勝利を目指すも7勝9敗に終わった。キャリアで初めて借金を作ったシーズンとなっただけに、来季こそ紅林が春先から打ちまくってともに勢いに乗りたい。 長打力を課題とする22歳は、正月も「食」からパワーアップを目指す。「想像を絶するくらい食べる」という好物の餅を食べ、来季に向けた土台を作る。「太っちゃうので、ほどほどにしたい」とも苦笑いしたが、餅はおにぎりなどと比較しても効率のいいエネルギー源とされ、アスリート向きの食品とも言われる。黄な粉餅やおしるこが大好きだという紅林は「（毎食）4つずついけちゃう」と舌なめずりした。 年末年始は地元の静岡に帰省する予定だが、小休止するつもりはない。今月6日には右足甲の手術を受けたばかりで、現在はリハビリ中ということもあり「休んでいる暇は僕にはないので。休まずやっていきたい」と気を引き締めた。 フルイニング出場を個人の目標に掲げる紅林が目指すのは〝もち〟ろんチームのV奪還。縁起物でもある餅のパワーも借り、宮城とともに粘り強く戦っていく。（織原祥平）