プーチン自らテスト飛行して見せた核戦略爆撃機がのちに墜落、欠陥隠し疑惑も
メーカーは事故原因隠しに奔走
リーク書簡はまた、「ロシアの主要な核兵器搭載機のひとつに技術的不備があったことによる重大な懸念」について概要を述べ、「戦略爆撃機Tu-160Mの重要な部分における、戦闘即応性を阻害する潜在的な脅威」について警告している。 本誌は、この書簡の内容ならびに機能不全に関する報告について独自に検証することができず、ロシア外務省にメールでコメントを求めている。 VChK-OGPUによると、統一エンジン製造会社の関係者は、この事故に関する責任と処罰を回避しようとして、装置やエンジンを、倉庫や修理基地にあったものや、他の航空機から取り外したもので代用したりしたという。 同社は、「自らの罪を認めたり、緊急対応をして事故原因を排除し、今後は同種の事故が発生しないよう防止策を講じることをしなかった。そして、経営上のプレッシャーや、ことによると金銭的な目的で、我が国の大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンとロシア国民から、事故の原因とそれがもたらした影響を、3カ月近くにわたって隠し続けてきた」と書簡には書かれている。 Tu-160Mは、世界で最も重量のある爆撃機で、巡航ミサイル12基、あるいは短距離核ミサイル12基を搭載できる。 (翻訳:ガリレオ)
イザベル・バンブルーゲン