札幌２歳Ｓの有力馬ファイアンクランツ（左）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 　この週末は台風７号が関東に近づくということで、週中は新潟への移動をどうするかの話題で持ちきりでした。各所の影響は大きいと思いますし、台風が近づく地域の方は最大限の警戒と対処をして無事にお過ごしできればと願っております。 　さて先週の振り返りですが、新潟の新馬戦でようやく関東馬が勝ちました。今開催は１０連敗中だったのですが、その連敗を止めたのが１１日の新潟芝１６００ｍに出走したマスカレードボール（牡、手塚）でした。かなり若さを出しながらの勝利で、時計的には高く評価できるものではありませんが、ほとんど真面目に走らずに勝ったことに注目すべきですかね。次走は未定ですが、伸びしろは相当大きいと思いますし、次のレースが楽しみですね。 　１０日の新潟芝１８００ｍの未勝利戦はクライスレリアーナ（牝、木村）が勝利。単勝１・１倍という断然の支持に応えての圧勝でした。これでミリオンローズ（牝、萩原）が勝った新馬戦組は２着エンブロイダリー（牝、森一）、３着クライスレリアーナがともに圧勝。この３頭は今後も楽しみですね。ちなみにミリオンローズは日曜札幌８Ｒ・クローバー賞（芝１５００ｍ）に出走。４着だったエストゥペンダ（牝、高柳瑞）は日曜新潟１Ｒの未勝利戦（芝１６００ｍ）に出走します。果たしてどんな走りを見せてくれるか興味深いですね。 　グロスビーク（牡、田中博、父シスキン、母アドマイヤセプター）は３代母にエアグルーヴを持つ良血。９月１日の新潟芝１８００ｍでのデビューを予定しています。 　フォーエバーヤングの異父妹として注目を集めるブラウンラチェット（牝、手塚、父キズナ、母フォーエヴァーダーリング）は美浦に帰厩。９月１６日の中山芝１８００ｍでのデビューを予定しています。 　先週は新潟２歳Ｓの予定馬をお伝えしましたが、今週は札幌２歳Ｓ（３１日・札幌、芝１８００ｍ）に出走する馬をおさらいしましょうか。 アルマヴェローチェ（牝、上村） キングスコール（牡、矢作） ショウナンマクベス（牡、武市） ファイアンクランツ（牡、堀） ホウオウガイア（牝、大竹） マジックサンズ（牡、須貝） モンドデラモーレ（牡、千葉） レーヴドロペラ（牝、加藤士） 　こちらもいい勝ち方をしたメンバーが多く、先々に向けて楽しみなレースとなりそうです。（馬サブロー美浦支局・木村）