料理家・今井真実さんが”びっくりする程おいしい“と絶賛!映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』物語の鍵を握る「オカ」って?【ミニレシピ付き】
Yummy! 今月のミニレシピ:私もあなたもレモンで揉まれてみては? 初めての味の魚のマリネ。その名も「オカ」!
「まぐろ(刺身用)100gに、レモン 1/4個を絞り、塩2gを混ぜて、冷蔵庫に30分置きます。そこに、半割りにしたミニトマト3個、赤玉ねぎ1/4個を薄切りにして加え、ココナッツミルク50gを混ぜます。これが、びっくりするくらいおいしいです。ロンゲンみたいに叫んじゃいますよ。」
映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を見て痛感した「好き」を仕事にすることの厳しさ。「勝敗」のあるスポーツの世界なら尚更…
私事ですが、ここ数週間「あれ……絶対無理だわ、こりゃ」というスケジュールを組んでしまい、心がギシギシしていました。「なになに、それおもしろそう!」とご依頼があったらすぐに飛びついちゃうんです、私。 この仕事をしているとよく言われるのが「『好き』を仕事に出来て良かったですね」という言葉。そうなんです。本来であれば、この仕事で生活が成り立っていること自体が幸運であるはずなのに! 私の心よ、なにギシギシしているのよ……。しかし、スポーツの世界のように「勝敗」がつくものなら、好きなことであっても仕事になってしまうということはことさら厳しいことのように思えます。 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』はアメリカ領サモアが舞台のサッカームービー。
W杯予選で記録的惨敗をしたサモアチームは「世界最弱」と呼ばれ、汚名を晴らすために、次の予選ではなんとか1ゴールでも決めたいと願っています。 しかし、小さな島国には、彼らにまともにサッカーを教えてくれる指導者もいません。そこでアメリカサッカー協会から、実力も実績もあるロンゲンが新しい監督として派遣されます。 ところが、彼もまた問題を抱えていました。実力がありながらも過去の言動から冷遇を受け、自分が遠い島国に飛ばされたことへのむなしさと怒りを抱いています。世界最弱のチームの監督に任命されるのは彼にとっては不本意なこと。自暴自棄になり、サモアメンバーののんびりとした国民性にも苛立ちを隠しきれません。 ある日美しい女性が練習に訪れます。その女性は私服姿のチームストライカーのジャイヤでした。ジャイヤはサモアでは「ファファフィネ」と呼ばれており、男性と女性を行き来する流動的な性を持つ存在なのです。「ファファフィネ」は彼らの伝統では神聖な部分であり、ジャイヤは自然な存在でありチームメイト。このことに対しても、ロンゲンは嫌悪感を示し、ジャイヤを挑発します。化粧をするな、髪を触るな、男性としての本名を名乗れ。人としての尊厳をも、ロンゲンはサッカーのために犠牲にしろと責め立てるのです。ジャイヤは深く傷つき怒りをもって抗議します。