改修後の京都芝2000mで川田将雅騎手は複勝率88% 東大HCがコースデータを検証
コース紹介
京都芝2000mは牝馬三冠のGⅠ秋華賞とGⅢ京都2歳Sの2つの重賞が開催されるコース。どちらも世代限定重賞だが、GⅠである前者はもちろん、京都2歳Sも菊花賞馬ワールドプレミアやダービー馬ダノンデサイルなどを輩出した重要なレースだ。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) スタート地点はメインスタンド前。Aコース時は1コーナーまでの距離が約300mある。1コーナーから2コーナーにかけては平坦。その先にある約400mのバックストレッチで高低差3.1mの坂を上った後、3~4コーナーにかけて下ってゆく。最終直線は再び平坦となり、Aコース時の長さは328.4m。中山コースに次ぐ短さとなっている。
小回り≠内枠有利
京都競馬場改修後の2023年4月22日~2024年6月23日のデータを基にコース傾向を紹介する。なお、京都競馬場には芝2000mの外回りコースも存在するが、1993年のローズSを最後に、使われたことはない。 <京都芝2000m 競馬場改修後の枠別成績> 1枠【3-9-7-55】 勝率4.1%/連対率16.2%/複勝率25.7%/単回収率18%/複回収率51% 2枠【7-6-7-57】 勝率9.1%/連対率16.9%/複勝率26.0%/単回収率26%/複回収率41% 3枠【8-7-11-56】 勝率9.8%/連対率18.3%/複勝率31.7%/単回収率54%/複回収率62% 4枠【14-6-4-61】 勝率16.5%/連対率23.5%/複勝率28.2%/単回収率95%/複回収率64% 5枠【10-12-4-67】 勝率10.8%/連対率23.7%/複勝率28.0%/単回収率85%/複回収率131% 6枠【5-9-12-71】 勝率5.2%/連対率14.4%/複勝率26.8%/単回収率41%/複回収率86% 7枠【11-6-12-83】 勝率9.8%/連対率15.2%/複勝率25.9%/単回収率80%/複回収率70% 8枠【7-10-8-88】 勝率6.2%/連対率15.0%/複勝率22.1%/単回収率56%/複回収率96% まずは枠別成績について。複勝率ベースで見ると中枠が好調で、内枠と大外枠が成績を落としている。極端な枠はやや割引が必要だ。注目すべきは内枠の回収率が低い点。京都芝2000mは小回りコースとあって内枠有利と思われがちだが、実際の傾向は逆。「小回り=内枠有利」のイメージで内枠の馬が人気してしまうため、回収率が低くなっている。馬券的には買いづらいことを覚えておきたい。 <京都芝2000m 競馬場改修後の脚質別成績> 逃げ【11-7-9-38】 勝率16.9%/連対率27.7%/複勝率41.5%/単回収率271%/複回収率154% 先行【34-31-23-134】 勝率15.3%/連対率29.3%/複勝率39.6%/単回収率69%/複回収率87% 差し【11-20-24-174】 勝率4.8%/連対率13.5%/複勝率24.0%/単回収率16%/複回収率76% 追込【6-6-7-180】 勝率3.0%/連対率6.0%/複勝率9.5%/単回収率21%/複回収率29% マクリ【3-1-2-12】 勝率16.7%/連対率22.2%/複勝率33.3%/単回収率126%/複回収率247% 次に脚質別の成績について。こちらは最終直線が短いこともあって、逃げ、先行が優勢となっている。狙い目は外枠の逃げ馬。7、8枠に入った馬が逃げた場合は【4-1-1-10】勝率25.0%、単回収率600%と素晴らしい成績を叩き出している。 ただし、3勝クラス以上の上級条件では、逃げ【2-1-0-9】複勝率25.0%、先行【5-3-4-29】同29.3%、差し【4-7-7-43】同29.5%。先行勢と差し馬の差がグッと詰まってほぼ互角となる。上がり3F1位【2-5-2-6】複勝率60.0%のデータが示しているように、厳しいペースになりやすい上級条件では末脚が重要になってくる。