今季のエネルギー事情 どうなる福島県内の灯油・電気・ガス料金?
FCT福島中央テレビ
本格的な冬の訪れを感じるようになってきました。ストーブやヒーター、こたつなど暖房器具を使い始めた人も多いかもしれません。 そうなると、気になるのがこの冬のエネルギー価格です。 物価高騰の影響もあって家計も大変、電気や燃料費は抑えたいところですが、需要期ですから価格は下がりにくく、高止まりの状況は続きそうです。 11月下旬に取材したのは郡山市のガソリンスタンドです。 この日も、灯油を買い求める方が訪れていました。 「最低賃金も上がったからもう少し上げてほしい」“103万円の壁”めぐる動き福島県民も注目 ■TOHOピクス株式会社鶴見坦SS安齋智善副所長 「先週あたりから急に冷え込んだのでお買い求めになるお客様が急激に増えました」 気になるのはその価格です。 ■TOHOピクス株式会社鶴見坦SS 安齋智善副所長 「値段は今のところ春先から変わっていないんですけどもだんだん上がってくるんです、需要期で」 資源エネルギー庁が、11月27日に公表した福島県内の灯油18リットルあたりの店頭販売価格は2059円と2023年の同じ時期と比べてほぼ変わりません。 わずかに価格は下がっているようですが、それでも高値ではありますね。 世の中の物価高に「消費者も慣れていかなければならない」という声もありますが、極端な物価高は家計も追いつかない一面もあります。 灯油やガソリンなどの原油については価格が高騰しないように政府が補助金を出していますが、12月以降はその補助率が縮小していく見通しです。 一方で、不安定な情勢が続く中東のイスラエルとヒズボラは停戦に向け合意しました。 このあたりが原油価格にどう影響してくるのか注視する必要があります。 そして、電気とガスはどうでしょう? 福島県内多くの家庭で利用している東北電力は女川原発2号機の再稼働により、2025年2月分と3月分の電気料金を割引すると発表しました。 「自由料金」プランでは一般的な家庭でひと月あたり6パーセントほど安くなる見込みです。 さらに政府は電気とガスの補助を、2025年1月使用分から再開する考えです。 標準的な家庭の場合、電気とガス料金が合わせて1300円ほど負担が減る見通しです。